今回はスワップポイントのお話です。
スポットとスワップ、FXの取引においてどちらを重視すべきかは一概に言えませんが、
スポットで大きく稼ごうとする人たちは、スワップを付加的なものと考えるのに対し、
スワップで稼ごうとする人たちは、スワップメインで通貨を選んだりすることが多いようです。
スワップは、たとえ取引していなくても、通貨を保有しているだけで発生します。
そのため、寝ていても口座にお金が入ってくる「真の不労所得」として、サラリーマンにも人気です。
今回は、この「スワップ」に焦点を当て、
どの通貨がスワップポイントを稼ぐのに適しているかを、
ハイリスクハイリターンな通貨と、ローリスクローリターンな通貨に分けて見ていきたいと思います。
◾️ハイリスクハイリターン通貨
🇿🇦南アフリカランド
・政策金利 : 6.5%
・1日にもらえるスワップ益 : 約100円
FXをやったことがある人なら誰でも、「南アフリカランド=高スワップ通貨」というイメージがあると思います。
南アフリカランドは長期的な下落傾向にありました。
高スワップ通貨は、基本的に価値が下落してく通貨が多いです。
南アフリカランドがここから反転して上がっていくのか、それともまだ下値を探るのかには要注目です。
🇹🇷トルコリラ
・政策金利 : 17.75%
・1日にもらえるスワップ益 : 約100円
今最も注目を集めている通貨です。
トルコの現在の政策金利は17.75%。
今回紹介する通貨の中で、最も高い金利を誇ります。
また、今後の政治展開次第では、さらなる利上げの可能性も考えられるため、
金利というファクターだけに絞った場合、最も有望と言えるでしょう。
ただし、現在はアメリカとの関係悪化に伴う歴史的な通貨安が発生しており、
今後の政治状況次第でトレンドがどう変わるのか読みにくい通貨でもあります。
🇲🇽メキシコペソ
・政策金利 : 7.75%
・1日にもらえるスワップ益 : 約100円
メキシコペソの政策金利はもともと3%程度とそれほど高い水準ではありませんでした。
そこから徐々に利上げを行い、2018年8月現在、7.5%となっています。
メキシコペソは取り扱う業者も少なく、南アフリカランドやトルコリラと比較すると穴場と言えます。
また、ペソ円は、ランドやリラと違い、基本的に下落傾向ということもありません。
通貨としての信頼性は、ランドやリラよりも高いと言えます。
◾️ローリスクローリターン通貨
🇦🇺オーストラリアドル
・政策金利 : 1.5%
・1日にもらえるスワップ益 : 約50円
オーストラリアは、過去政策金利が7%ほどだったこともあるのですが、現在はその頃から比べると下がっており1.5%です。
それでも、日本よりはだいぶ高いですね。
オーストラリアに限らず、こうした先進国の通貨の優位性は、その信頼性にあります。
オーストラリアは、国債の格付けも最高で、通貨暴落のリスクが少ないということも好材料でしょう。
オーストラリアは、資源輸出国であり、輸出先は日本や中国などが多いです。
日本や中国の経済状況の影響を受けやすいため、その点は注意しましょう。
🇳🇿ニュージーランドドル
・政策金利 : 1.75%
・1日にもらえるスワップ益 : 約50円
若干陰が薄いですが、オーストラリアよりもやや高いのが、そのお隣の国ニュージーランドです。
ニュージーランドは、大国オーストラリアに隣接しているため、オーストラリア経済の影響を受けやすいです。
資源輸出国ではないため、日本や中国などの経済状況の影響をオーストラリアほどは受けないというのが強みでしょう。
🇺🇸アメリカドル
・政策金利 : 2%
・1日にもらえるスワップ益 : 10円
意外にも、アメリカの政策金利は高く、基軸通貨でありながら高スワップが得られるという美味しい通貨です。
米ドルに関していうと、あまり国外の政治状況や、近隣諸国との関係によって値が動くことはありません。
米ドルは、アメリカ国内の雇用統計や、住宅販売件数などの指標によって値が上下します。
そのため、指標が発表される時間に備えていれば、意図せぬ値動きによって大きな損失を被ることはそれほどないでしょう。