こんにちは、マスラオです。
さて、ドル円の動きがすごいことになっていますね。
現在、かなりの勢いでドル高円安が進んでいます。
↑上は、ドル円の1時間足チャートです。
8月21日に、およそ109.80で底を打ってから、じわじわと下値を切り上げつつ上昇しています。
どこかでググっと上げているというよりは、継続的に上げ続けているという印象です。
続いて、日足チャートを見てみましょう。
↑上がドル円日足チャートです。
チャートの一番右、8月23日に陽線がグーンと伸びているのがわかりますね。
1時間足では、それほど目立ちませんが、日足で見るとかなりの長さの陽線であることがわかります。
さて……
このブログでは、再三言ってきましたが、ドル円は、
基本的には円高ドル安傾向に向かっていくと思われます。
というのも、米中貿易戦争や、トランプvsFRBの利下げ・利上げ論争を見るに、あまりドル高が進むシナリオが見えないからです。
その上で、「ではこのドル円の急上昇は一体何なんだ?」というところなのですが、
ブルームバーグでその理由を考察している以下の記事を見つけました。
記事の内容をまとめると、
・党首選後の、オーストラリア政権の混乱を嫌気した豪ドル売りが、ドル高を促し、ドル円を押し上げた
・目先は、トランプ大統領の弁護士問題や貿易問題が上値の重しになる
・トランプ大統領の利上げ批判が、腰を据えてドルを買うのをためらわせている
ということです。
私も、基本的には、上の記事の内容に同意します。
急上昇は見せていますが、上値は限定的で、111円から111円半ばほどでしょう。
今後、週末から来週はじめにかけて、再びドル円は垂れてくると思います。
それにしても、この上がり方はちょっとびっくりしましたね。
ドル円にここまでの動きが直近であるとは予想していなかったので意外でした。
何かあったのかと思って、急いで調べました(笑)。
こういうチャートを見ていると、予期されたイベントよりも、突発的なやや関係の薄い情報の方が市場は敏感に反応するということがわかりますよね。
今回の場合で言うと、米国に直接関わる追加関税に対しては、予期されたものであったので市場は冷静でしたが、
豪州と言う一見関係ない国の党首選が、米国・日本という2つの国の通貨に影響を与えました。
自分が予期・コントロールできない部分での値動きが起きると、投資家心理としては早くポジションを手放したくなる人が多いと思います。
FXが一筋縄でいかない所以は、このような突発的なイベントの影響を予想しきれないというところが大きいと思います。
突発的なイベントによって、悪いポジションを持ち続けてしまうのは、かなり痛いので、
もし意図せぬ大きな値動きがありそうだと感じたら(感じる前に)、損切りのラインだけはきっちり決めておきましょう。自戒も込めて……
幸いにも、私はまだドル円のポジションを持っていなかったので、
ロスカットされたり、含み損が大幅に拡大することはありませんでしたが、
「そろそろ入ってもいいかな?」と思っていたところだったので危なかったです。
みなさんのドル円のポジションは大丈夫だったでしょうか?
今後もドル円は下落目線だと予想しますが、次の1週間はチャートをしっかり見ておいた方が良いでしょう。