【2019年最新】簿記2級・3級どちらを受験するか迷っている人向けまとめ

簿記検定は「最強の資格」

簿記検定(※1)は、TOEIC、英検、漢検に次ぎ、日本で4番目に年間の受験者数が多い資格です。

簿記の能力は、英語力と並んで、ビジネスの場ですぐに役立つことから、

就職活動時には、企業がもっとも重視する資格として挙げられることもあります。

しかも、英語系の検定と違い、国内のみでビジネスを行っている企業でも

グローバルに展開している企業でも、どちらでも重宝されるため、

しばしば「最強の資格」と呼ばれます。

一般ユーザーによる投票ではありますが、「就活に役立つ資格ランキングTOP30」でも、

TOEICを抑え、1位にランクインしています。

(就職に役立つ資格・検定TOP30 | 日本の資格・検定 | 日本の資格・検定)

※1 本記事における「簿記検定」とは、日本商工会議所が主催する「日商簿記検定」を指します。

簿記3級と2級の最新出題範囲

平成28年度(2016年度)から、3年間かけて、簿記2級の出題範囲が大幅に改定されました。

まずは、簿記3級と2級の最新の出題範囲を確認しておきましょう。

簿記3級と2級の出題範囲

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※日本商工会議所HP(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/exam-list)を参照

簿記2級の出題範囲は拡大

上図中、赤字で記載されている箇所が、平成28年度以降に新たに出題範囲として加えられた箇所です。

削減された箇所もあるので、絶対的な量が増えたわけではありませんが、

27年度以前と比べて、それまで簿記1級の範囲であったものが、2級に変更されたりしています。

個別のトピックについては言及を避けますが、

やはり一番インパクトが大きいのが、それまで1級の範囲であった「連結会計」を

2級で扱うようになったことでしょう。

基本的には、難しい部分は簿記1級で扱い、2級では概要に触れる程度なのですが、

それでも新しい概念が入ってきたことにより、勉強しなければならない観点は増えました。

簿記2級が難化したって本当?

さて、出題範囲の改定によって、「簿記2級が難化した」というのは本当でしょうか。

出題範囲の改定開始から3年経ちましたが、果たして簿記2級の合格率は低下しているのか、

商工会議所のデータから、合格率推移をみてみましょう。

簿記2級の合格率
受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
150(2018.11.18) 64,838名 49,516名 7,275名 14.70%
149(2018.6.10) 52,694名 38,352名 5,964名 15.60%
148(2018.2.25) 65,560名 48,533名 14,384名 29.60%
147(2017.11.19) 63,757名 47,917名 10,171名 21.20%
146(2017.6.11) 58,359名 43,767名 20,790名 47.50%
145(2017.2.26) 78,137名 60,238名 15,075名 25.00%
144(2016.11.20) 72,408名 56,530名 7,588名 13.40%
143(2016.6.12)※改定 58,198名 44,364名 11,424名 25.80%
142(2016.2.28) 90,693名 70,402名 10,421名 14.8%
141(2015.11.15) 76,207名 59,801名 7,042名 11.8%
140(2015.6.14) 62,473名 47,480名 16,395名 34.5%
139(2015.2.22) 71,969名 55,225名 12,054名 21.8%
138(2014.11.16) 70,235名 54,188名 14,318名 26.40%
137(2014.6.8) 54,773名 40,330名 13,958名 34.60%

試験範囲の改定が開始されたのは、2016年6月ですが、

合格率の推移をみてみると、それ以後に特段下落傾向があるとは認められません。

直近2回(2018年6月試験・2018年11月試験)の合格率は連続して落ちていますが、

2017年6月にはここ5年でもっとも高い47.5%を記録していることから、

出題範囲が拡大したことによって難度が上がったとは言えないようです。

ついでに簿記3級の合格率推移もみてみましょう。

簿記3級の合格率
受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
150 (2018.11.18) 111,657名 88,774名 38,882名 43.80%
149(2018.6.10) 101,173名 79,421名 35,189名 44.30%
148(2018.2.25) 102,212名 78,243名 38,246名 48.90%
147(2017.11.19) 113,559名 88,970名 35,868名 40.30%
146(2017.6.11) 102,077名 80,227名 40,880名 50.90%
145(2017.2.26) 105,356名 80,832名 38,289名 47.40%
144(2016.11.20) 120,096名 94,411名 42,558名 45.10%
143(2016.6.12) 106,558名 83,915名 28,705名 34.20%
142(2016.2.28) 114,940名 89,012名 23,701名 26.6%
141(2015.11.15) 107,928名 84,708名 22,094名 26.1%
140(2015.6.14) 102,252名 79,467名 41,910名 52.7%
139(2015.2.22) 102,450名 79,460名 42,990名 54.1%
138(2014.11.16) 110,602名 86,659名 33,363名 38.5%
137(2014.6.8) 101,574名 78,726名 37,824名 48.0%

簿記3級については、簿記2級と比較すると、高い合格率で推移しています。

特に直近7回の試験では、常に合格率40%を超えており、

最初に受ける簿記の試験としては、変わらずに、比較的合格しやすい難易度に設定されていると言えます。

結局受験するならどっち?

とりあえず資格が欲しいなら3級

簿記2級は難化していないとは言え、

それでも、合格率10〜20%台を推移する難しい試験であることは間違いありません。

入念に対策していたとしても、時には落ちてしまうこともあるのが簿記2級です。

もし、あなたが就活生で、「とりあえず何か資格が欲しい」という理由で簿記試験を受けようとしているのであれば、3級の方がベターでしょう。

もちろん、就活における簿記2級の訴求力というのは、3級と比べて高いのですが、

チャレンジした結果不合格となって、時機を逃してしまうよりは、

合格の可能性が高い3級を取得しておくのが賢い選択肢かもしれません。

基礎ができているなら簿記2級がオススメ

とは言え、実際に経理・会計業務の深い知識が必要とされる

経理部や財務部、あるいはSEやコンサルタントの方々は、2級を受験することをオススメします。

というのも、簿記3級は、本当に会計や複式簿記の基礎を確認するためのものなので、

すでにその程度の知識があるのであれば、簿記2級を受けた方がコスパが良いからです。

会社に入ってから取得する場合に、評価の対象となってくるのも通常2級からです。

次の簿記2級試験は狙い目かも?

さらに言うと、2018年6月、2018年11月と2回連続で合格率が下落している2級試験は

次の試験で、合格率がグンと上がるのではないかと予想しています。

先ほどの、簿記2級合格率推移の折れ線グラフをみていただければわかるのですが、

これまでの推移で、上昇・下落ともに3回連続で続いたことはなく、

2回連続で上昇した場合は、その次の試験で合格率が下落し、

反対に、2回連続で下落した場合は、その次の試験では合格率が上昇しているのです。

試験回によって合格率に不公平が出ないように、

問題の難易度を意図的に調整していると考えるのが自然ですよね。

また、過去2回の試験では、下落傾向が続いていることももちろんですが、

合格率自体も10%台前半から中盤と、過去最低レベルで推移しているため、

次に行われる試験では、合格率の大幅な上昇があると見込んでいます。

まとめ

  • 簿記2級の出題範囲が拡大したことによる難度の上昇はない
  • 簿記の基礎がわかっているなら2級、とりあえず資格が欲しいなら3級でOK
  • 次の簿記試験では、簿記2級が易化する可能性が高い