こんにちは、マスラオです。
今日は「モチベーションコントロールの化け物」クリスティアーノ・ロナウド選手について書きたいと思います。
私はサッカーが好きなのですが、なかでも好きなのがクリロナです。
が、別に彼のプレーが好きなわけではないのです!
彼の目標に向けたストイックさとモチベーションコントロールの巧みさが好きなのです。
平凡な人間が何者かになるためには、
「日常生活をすべて犠牲にして努力し続けなければならない」
という持論を私は持っているのですが、
クリロナはまさしく努力の天才であり、ストイックの塊なのです。
ワールドクラスの肉体をつくりあげるために
痩せ型だったクリロナ少年
クリロナの代名詞と言えば、見事な肉体美ですよね。
サッカーをあまり知らない人でも、下着メーカーや美容器具メーカーの広告塔になっているクリロナの写真を一度は見たことがあるはずです。
もともと筋肉質だったと思われがちなクリロナですが、
実は少年時代は痩せ型の、マッチョとは程遠い少年でした。
ボディビルなどをやっている人から見れば、今でもわかると思いますが、
身長にだけは恵まれているものの、肩幅はそれほど広くなく、胴も骨太な印象は受けません。
恵まれた体躯に苦労せずに筋肉をつけられたわけではなく、
血のにじむような努力をしてあの肉体を手に入れたのです。
10代のとき、地元ポルトガルの名門スポルティングに所属し、その後
世界最高のクラブの一つであるマンチェスターユナイテッドに移籍したクリロナは、
「細すぎる」という周囲の評価を覆すため、練習後ひそかにジムに通い、
自らの肉体を鍛え続けたのです。
最高の体は食生活からつくられる
クリロナの肉体を維持するための努力は決して楽しいものではありません。
たとえば、クリロナの食事のルールには以下のようなものがあります。
- 筋肉に必要なビタミンやミネラル豊富な野菜を多く摂取する
- 食事は一度に多くを摂るのではなく、代謝を上げるために2〜4時間ごとに少量を摂る
ただし、食に関しては、減量期のボディビルダーのように徹底的に制限するわけではなく、
ジュースやステーキ、チョコレートなど、ある程度好きなものも食べているようです。
それでも、糖分を大量に摂取することはありませんし、
筋肉の成長に必要なタンパク質や、栄養が豊富に含まれる野菜類を好んで摂るということに変わりはないのですけどね。
また、クリロナは酒も飲まないそうです。
ストイックすぎる私生活
クリロナは、酒を飲まないだけでなく、タバコも吸いません。
ヨーロッパでプレイしている多くのサッカー選手が、少なくとも酒は飲むことからも
ここまでの自己管理を行っているのは驚異的です。
ちなみに、クリロナはタトゥーも入れません。
海外のサッカー選手は、メッシやネイマールなど、有名選手でもタトゥーを入れている選手が多いのですが、
一説によると、タトゥーを入れると1年間献血ができなくなるために、
クリロナはタトゥーを入れるのを控えているそうです。
「環境によって人は変わる」と言いますが、
周りの選手たちが、酒を飲み、タバコを吸い、タトゥーを入れる中でも、
自分のポリシーとストイックさを堅持し、貫き通す意志の強さはさすがNo.1プレイヤーです。
クリロナのトレーニングメニュー
- スクワット150kg(尻・脚)
- ベンチプレス100kg(胸・肩・腕)
- クリーン75kg(尻・脚)
- レッグプレス200kg(脚)
- デッドリフト200kg(脚・尻・背中)
- ショルダープレス70kg(肩)
- アームカール30kg(腕)
- トライセプスエクステンション30kg(腕)
- ラットプルダウン75kg(背中)
- ベンチディップ75kg(腕・肩)
- ブリッジ75kg(体幹)
以上、すべて6回4セット行うそうです。
これに加えてサッカーの練習もしているのですから、超人的な体力ですよね。
しかもどれも重量が半端ない!
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クリロナにランチを誘われても断るべき理由
マンチェスターユナイテッド時代に、クリロナと3シーズン半ともにプレーしたパトリス・エヴラは、
クリロナの自宅にランチに誘われた時のことを述懐して以下のように語ります。
ロナウドの食生活の豊かさはよく知られていて、エブラは「でかい肉」が出てくるのを楽しみにしていた。しかし、実際に出てきたのはヘルシーな軽食で、それを食べた後はロナウドのさまざまなフィットネス・トレーニングに付き合わされたと言う。
エブラは語った。「ロナウドから『パトリス、練習の後でうちに来いよ』って言われて、すごく疲れてたけど行ったんだ。で、テーブルに出されたのは、サラダと味付けしていないチキンだけだったから、こっちは『なるほど……』って感じで。あとは水だね。ジュースはなかった」
「一緒に食べ始めて、自分はこのあとでかい肉が来るんだろうと思ってたけど、何も出てこなかった。ロナウドは食べ終えると、立ち上がってボールを蹴り始めた。ちょっとした技をやったりね。そうしたら『2タッチをやろう』と言うんだ。だから『食べてからでいいだろ? 』と返したら、(ロナウドは)『いや、ダメだ。2タッチをやろう』って」
「それで2タッチをやり始めた。そうしたら、今度は『プールに泳ぎに行こう』と言い出した。もう観念したよ。ジャグジー、サウナと入って、それで終わり」
うちでランチしない? クリスティアーノ・ロナウドに誘われても断るべき理由 —— 元同僚が明かす | BUSINESS INSIDER JAPAN
クリロナからすると、練習の後に、筋肉に良いタンパク質を多く含んだチキンと、
サラダ・ジュースを摂るのは当たり前のことだったのでしょう。
だから、エブラに対して「もてなそう」という気持ちがなかったわけではなく、
単純にクリロナにとってのもてなしの形がこうだったというだけなのです。
それにしても、ハードな練習のあとに、体には良いが無味乾燥な食事をし、
さらにサッカーの練習と、最終的にはプールで泳ぐのにも付き合わされたエブラには同情します。
しかし、世界一になるためには、私生活においてもこのくらいストイックでなければいけないのでしょう。
クリロナから学べること
現在メッシと並んで世界最高の選手だと目されているクリロナですら、
慢心することなく、常に努力を続けています。
もともと、アスリートとして恵まれた体躯をしているわけではないにもかかわらず
ここまでフィジカルを生かした戦い方ができているのも、
上で書いたような彼の並々ならぬ努力の成果です。
日本の大学生と社会人は、世界で一番勉強しないと言われますが、
クリロナのように努力し続けることができたなら、多分その他大勢の中から一歩抜け出すことができるはずです。
私はモチベーションが落ちた時には、
最強の努力の天才クリスティアーノ・ロナウドのことを思い出して奮起しています。