こんにちは、マスラオです。
先日行われた日商簿記検定3級の結果発表があり、無事合格することができました。
簿記3級は舐められがちですが、基本的な簿記の考え方はほぼ網羅できます。
また、3級の内容が理解できていないと、2級には太刀打ちできません。
2級の学習も3級の復習から始まるので、
簿記初心者はとりあえず3級に合格しておけば何かと便利です。
- 簿記3級の平均的な学習時間
- 合格までの道筋を決める
- 参考書で基礎的な知識をインプット
- 問題集を解いて、簿記の問題形式に慣れる
- 過去問で時間配分と本番のシミュレーション
- 本番での心構え
- マスラオの試験結果
簿記3級の平均的な学習時間
ひとまず、ネット上に転がっている情報を拾い集めた結果、
短い人で50時間程度、長い人で150時間程度であることがわかりました。
一般的な受験者は、簿記3級に100時間程度かけていると考えれば良いでしょう。
しかし、たとえば、平日1時間・土日5時間勉強した場合でも、
100時間消化するためには、およそ2ヶ月半かかります。
2ヶ月半このペースで勉強するのは、モチベーションコントロールも難しいですし、
何より会社員の場合、平日に勉強時間を確保するだけでも結構大変だと思います。
合格までの道筋を決める
簿記3級に100時間使っている暇はないと考え、できるだけ時短で合格できる方法を模索しました。
端的に言うと、合格のために踏んだステップは、以下の3つです。
1. 参考書で基礎的な知識をインプット
2. 問題集を解いて、簿記の問題形式に慣れる
3. 過去問で時間配分と本番のシミュレーション
参考書で基礎的な知識をインプット
最初に行ったのは、簿記の基本的な考え方をインプットすることです。
簿記3級においては、仕訳・元帳・財務諸表など、1級2級にチャレンジする上でも重要となる考え方が出てきます。
なかでも、絶対にきちんと理解しておくべきなのが仕訳です。
使用した参考書
仕訳が理解できれば9割合格する
簿記3級では、大問が5問あり、
1が「仕訳」、2が「補助簿」、3が「試算表」、4が「伝票」、5が「精算表」です。
(実際には5が「財務諸表」だったりと、回によって細かな違いはあります)
基本的に簿記検定においては、「何をどこに書く」が問われているのですが、
この「何を」の部分が仕訳であり、すべての問題のファーストステップです。
「どこに」の部分は難しくないので、参考書を読むだけで、
あるいは何問か問題を解くだけで自然に覚えます。
だからこそ、仕訳を完璧にしておけば、100%受かると言って過言ではないのです。
参考書はザッと2周読む
参考書は1周目でじっくり読む必要はありません。
「へえ、こんな処理をするんだ」くらいの理解で大丈夫です。
気になったところがあればググるくらいはしても良いかもしれません。
2周目も同様に、ザーッと流し読みしつつ、記憶を定着させます。
この時点で個別論点でわかりにくいところがあれば、じっくり読んでも良いでしょう。
記憶は繰り返すごとに定着しますから、時間があれば3周以上しても良いです。
参考書にかける時間
私は1周目5時間、2周目3時間の計8時間程度で読み終えました。
なお、章の途中にある問題はまったく解いていません。
参考書を開きながら問題を解くのが難しいのと、問題集で似た問題が出てくると考えていたからです。
参考と書かれている章も読んでいません。あくまで試験出題範囲のみを読みました。
このステップでは、以下について気をつけておけば良いでしょう。
・参考書はざっくり読みを2周する
・仕訳の概念について理解しておく(参考書に書いてある内容がわかればOK)
問題集を解いて、簿記の問題形式に慣れる
大体問題集は、実際の簿記検定の大問順の構成になっています。
仕訳→・・・→精算表という順番ですね。
ここで徹底的に簿記の問題形式に慣れます。
とは言っても、問題集に載っている問題すべて解く必要はありません。
使用した問題集
5秒考えて答えが思い浮かんだらその問題は飛ばしてOK
問題集は大問ごとに問題がまとめられているため、
同系統の問題が何問も数字だけ変えて収録されていることが多々あります。
たとえば、減価償却費を計算するところで、残存価額を0にしたり、1割にしたりと
マイナーチェンジで問題数を稼いでいる部分が結構あります。
ロジックがわかれば数字が変わってもやることは同じなので、
問題をパッと見て、「この問題はこういう筋道で解けるな」と感じられたら
もう飛ばして次の問題に行ってしまって大丈夫です。
理解していることに時間を使うのは勿体無いですしね。
面倒くさい問題は、仕訳だけ作ってみる
あとは、大問5の精算表・財務諸表関連の問題は基本解くのに時間がかかります。
なぜなら、仕訳を20個くらい作った後に、それを表に精緻に転記し、
数字のズレがあったらもう一度仕訳をチェックし、計算し直さなければならないからです。
ズレの原因は、多くの場合、問題集からの書き写し間違いや、数字の見間違い等です。
その間違いを発見するのに10分も20分も使うのは無駄ですし、
そもそも本番では最終的に貸借にズレがあっても、そこは採点ポイントに入っていないことが多いです。
それよりは、とりあえず仕訳だけ作ってみましょう。
仕訳だけ作り答え合わせをして、全問正解していれば、転記で多少ミスしたとしても
合格できる可能性は高いです。
問題集にかける時間
なんだかんだ言って、実際に問題を解くわけなので結構時間はかかります。
6〜7時間くらいはかけたと思います。
時短術として、「当座預金」を「当座」と書いたり、
漢字ではなくひらがなで書いたりすることで時間を節約していました。
答え合わせをするときに自分が勘定科目を認識できれば良いので、
自分にしかわからない記号で書いても全然OKです。
また、重要度として付記されている星マークの数で問題を解くか決めたり、
上述したように、一見して解けると確信できる問題は結構飛ばしていました。
逆に、苦手な補助簿の問題は、きっちり解くことを心がけていました。
過去問で時間配分と本番のシミュレーション
ここまでくればあとは仕上げの段階です。
過去問を解いて、合格点を超えることをシミュレーションしておきましょう。
使用した過去問集
1時間で全部解くつもりでやってみる
簿記3級の試験時間は2時間です。普通に解くと1時間では終わりません。
そのため、自分にしかわからない崩し字を多用して1時間におさめるつもりで解いてみましょう。
1時間で解く理由は2つあります。
・答えは雑に書いても良いので、できるだけ数をこなしたい
・本番では回答に時間がかかることを見越して、余裕が持てるようにしておく
本番では相当緊張すると思いますので、
普段通りの実力を出せば1時間で完答できるんだという自信を持っておきましょう。
ちなみに本当に1時間で解くのは崩し字を多用しても難しいと思いますので、
この時間は自分で設定して大丈夫です。
1時間半なら1時間半でも良いので、目標を決めて解くことが大切です。
過去問にかける時間
私は、5、6時間程度過去問に使いました。
答え合わせを含め、1回1時間半〜2時間程度で、本番前に4回分解きました。
ちなみに、財務諸表の左右のズレとかは全く気にしませんでした。
合格ライン(70点)を超えることが確認できればOKです。
本番での心構え
問題を解く順番
私は特に気にせず、過去問と同様に第一問から解いていきました。
自分なりのルーティンがあれば別ですが、そうでなければ第一問からで良いです。
問題は丁寧に解く
当たり前ですが、問題集や過去問のように自分にしかわからない文字で回答するのはNGです。
きちんと採点者が見てわかるように書きましょう。
見直しに時間を使う
基本、練習と同様にスピード重視で解いていけば良いと思いますが、
解き終わった後の見直しはきっちりやりましょう。
本番では、貸借のズレにちゃんと敏感になりましょうね。
通しで1回は見直ししたいところです。
マスラオの試験結果
所要時間1時間40分、得点は96点でした。
第1問を一つミスったらしいのですが、自分の回答を覚えていないので何を間違えたのかわかりません。
ちなみに第1問は配点が高い上に簡単なのでなるべく落とさないのが吉です。
反面教師にしてください。
試験開始後30分経つと、途中退室方法について試験官から案内がありますので、
途中退室したい方はその指示に従ってください。
ちなみに私は問題を解くのに1時間10分、見直しに30分くらい使いました。