こんにちは、マスラオです。
私は、お金持ちの観察が趣味なのですが、
今回はお金持ちに共通する行動原理を発見したので紹介したいと思います。
お金持ちの行動原理は、「とりあえずやってみる」
社会的に成功している人は、とにかく、行動に移す速さが半端じゃないです。
基本的に何かを得るためには、行動することが必須になるのですが、
多くの人は、やろうと思ってから行動に移すのが遅かったり、
やろうと思っても結局やらなかったりします。
たとえば、以下のような理由で二の足を踏む人が多いです。
・失敗するのが怖いので、しっかり計画を練ってからやる
・失敗して他人に後ろ指をさされるのが怖い
・いざ行動に移しても、行動が続かない or すぐに飽きてしまう
ぶっちゃけ、迷っている時間は「無駄」です。
「とりあえずやってみる」ことには、以下の3つのメリットがあります。
1. 考えすぎで疲れない
2. モチベーションが持続しやすい
3. 早いタイミングで損切りできる
考えすぎで疲れない
考えるという行為は、かなり体力と精神力を使います。
というのも、「考える」という作業には、常に「決断」がつきまとうからです。
人は毎日9000回ほどの決断をしていると言われますが、
決断を積み重ねることで、脳には「決断疲れ」という疲労が蓄積していきます。
「なぜあの人は、あんなにバイタリティーがあるのか」と思ったことはありませんか?
答え:その人は、脳が決断疲れを起こしていないからです。
決断疲れを起こさないための方法はシンプルで、なるべく決断しないことです。
つまらない事柄に決断のリソースを使わずに取っておけば、
頭を冴えた状態で保つことができ、重要な問題に的確な判断を下せるようになります。
・上司に質問するのに、聞こうか聞くまいか迷っていませんか?
・朝起きてから、着る服を選ぶのに時間をかけていませんか?
・新しいレストランに行くのに、食べログとにらめっこしていませんか?
「とりあえずやってみる」ことで、決断疲れを回避し、
問題に的確な判断を下せるように、脳のリソースを取っておくことが重要です。
モチベーションが続きやすい
考えすぎると、モチベーションが続かなくなることにも留意しておきます。
計画を実行に移すとき、何か問題が発生したら、あまり考えすぎてはいけません。
今あるデータをかき集めて、解決のための仮説を立てることは重要ですが、
ただ単に悩んでいるだけの時間は、まったく解決に向かっていないので無駄です。
・自分が進んでいる道は合っているのか?
・他に良い方法があったのではないか?
反問するのは大事ですが、過去の選択を悔いているだけではベストを引き出せません。
考えても仕方のないことはある時点で割り切って、
現状考えられるもっとも正解に近そうな仮説にしたがって行動しましょう。
行動回数が増えれば増えるほど、判断の精度は高くなります。
細かなトライアンドエラーを重ねることで、理想に近づけていくことが大事。
早いタイミングで損切りできる
途中で引き返しやすいのも「とりあえずやってみる」のメリットです。
回収不能なコストのことを「サンクコスト」と言いますが、
サンクコストが大きければ大きいほど、人は来た道を引き返すのに抵抗を感じます。
「せっかくこれだけ考えるのに時間を使ったのだから……」
「あと少し時間をかければうまくいく気がする」
「これだけ時間をかけて努力したのだから報われるべきだ」という考えに支配されると、
現在の状況に即した正しい判断ができなくなりますが、
人である以上、理性で抑え込むことが難しいときもあります。
動き出すのが早ければ早いほど、サンクコストを小さくできます。
サンクコストを小さくすれば小さくするほど、撤退の判断も早くできます。
つまり、新たな方法や可能性に挑戦する余裕もできるということです。
「とりあえずやってみる」で、サンクコストを小さくしておきましょう。
「とりあえずやってみる」を続けて成功した人
ガソリンスタンドにレストランを併設したカーネルサンダース
ケンタッキーでおなじみのカーネルサンダースは、40種もの職業を転々としました。
三十代後半で始めたガソリンスタンドの経営もうまくいきませんでしたが、
あるとき、ガソリンスタンドの片隅にある物置を改造して小さなレストランを作ります。
料理の味とサービスがたちまち評判となり、やがてフランチャイズ化までしました。
このときサンダースは62歳。
ガソリンスタンドにレストランを併設するのは、今ではありふれた考え方かもしれませんが、
20世紀半ばにこのアイデアを思いついたサンダースはさすがと言う他ありません。
40種もの職種を経験した結果、挑戦のハードルが下がっていたと考えられます。
もしくは、サンダースにとってこの程度のことは挑戦でもなかったのかもしれません。
好奇心の対象はあらゆるものに及ぶホリエモン
ミスターバイタリティとも言うべき目覚ましい行動力を見せるホリエモン。
『多動力』という本も話題になりました。
ホリエモンのキャリアはホームページ作成から始まり、
球団設立、テレビ局買収に、ミュージカル、ロケット開発など多岐に渡ります。
かつて、ホリエモンが球団買収を打診されたとき、
速攻「買います」というシンプルな返信を送ったことは有名ですが、
そのくらいフットワークが軽くなければ、抜きん出た成果は出せません。
「とりあえずやってみる」はなぜ強いのか
なぜ、ごく単純な行動原理にもかかわらず、なぜこれほどまでに有用なのか。
この行動原理の注意点とともに解説します。
ただやるだけではダメ
「とりあえずやってみる」と「何も考えずにやる」は似ているようで違います。
「とりあえずやってみる」の重要な前提条件は、「考える」ということです。
一見矛盾しているように思われるかもしれませんが、
「とりあえずやる」前と後に、ちょっとだけ頭を使うことが大事です。
以下2点を認識して、「とりあえずやって」みましょう。
1. 根拠を持って行動すること
2. 行動した後に検証すること
無計画とフッ軽は違う
無計画とフッ軽(フットワークが軽いこと)は違います。
「やる意味もわからずに、誘われたことはすべてのる」というのは、
一見「とりあえずやってみる」の論理にかなっているように思えますが、
実際には単なる時間の無駄です。
どのような目的で自分がその行動を取るのか、行動する前に一瞬考えましょう。
たとえば、「穴を掘って埋めてまた穴を掘れ」と命じられたとします。
意味不明な命令に対しても、「命令されたからとりあえずやる」のではなく、
「この作業はおそらく無意味だが、無意味さを確認するためにやる」という理由があれば、
その行動は自分の中で意味を持ちます。
検証しなければ行動は無駄
結果、穴を掘ったことが無意味だったとしてもそれはそれでかまいません。
仮説→実行→検証というプロセスを回した結果、無意味だということがわかったのですから。
次に同じ命令をされても、あなたは従わないでしょう。
「とりあえずやってみた」結果、正しく判断できることが増えたのです。
闇雲にバットを振って、ボールに当たっても、それはマグレで再現性はありません。
「とりあえずやってみた」結果の検証を積み重ねて、
判断の精度と方向性に再現性を持たせることで、ベストな選択ができるようになります。
A/Bテストの重要性
マーケティングやプログラミングの世界では、A/Bテストという言葉が使われます。
A案とB案、どちらがよりパフォーマンスを発揮するか調べるため、
それ以外の条件をすべて同じにして、実験することを言います。
私たちは、仕事や日常生活においても、積極的にA/Bテストをしていくべきです。
頭で考えることは机上の空論であり、オムツとビールの因果関係はわかりません。
どう行動したら良いかわからないという人も、「A案とB案の2つを実行してみて、
良さそうな方を採用する」という考え方だったら実践しやすいかもしれません。