こんにちは、マスラオです。
新元号「令和」(まだ一発変換できない)が発表されて、1日経ちました。
令和発表の影響は各界に及んでいますが、
中でも株式市場は、株価の高騰などお祭り騒ぎみたいな状態になっています。
大きなイベントにはご祝儀相場がつきもの
過去には、2020年の東京オリンピックが決定された際に、
スーパーマーケット「Olympic」の株価が急騰したことがありました。
このように、ご祝儀相場(祝儀的な注文が入る相場)では、事業内容と関係なく、
社名だけで買いが先行しやすい状況が生まれます。
ただ、簡単に買い注文が入る一方、その反動も大きいです。
「令和」で高騰した銘柄
今回の新元号発表で高騰した銘柄の一覧を作ってみました。
こうして見てみると、高騰した銘柄の事業体は見事にバラバラです。
基本的には、新元号に関連する社名の銘柄が買われていることがわかりますが、
文教堂やカドカワなど、万葉集の販売増を見込んで買われている銘柄もあります。
「令和」の出典について菅義偉官房長官は、『万葉集』より梅の花の歌、三十二首の序文「初春の令月にして気淑(よ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き 蘭は珮後(はいご)の香を薫(かお)らす」によるものであると解説。(Yahooニュースより)
ご祝儀相場はいつまで続くか
「ご祝儀相場」はその名の通り、イベントが開催された一回限りのことなので、
そう長くは続きません。数日持てば良い方でしょう。
特に、社名先行で買われているものは、徐々に適正水準に戻っていきます。
梅の花は早くも適正水準に値を戻しそう
下は、「梅の花」の株価チャートですが、
新元号が発表された4月1日11:30に大きく値を上げていますが、
2日には、早くも下り路線を見せています。
カドカワ、文教堂は続伸
一方、カドカワ、文教堂は、4月1日の伸びに引き続き2日も値を上げています。
万葉集の販売増が見込めるという明確な根拠がある伸びなので、
こちらの2社の株高は底堅いと見られ、買い支えられているものと思われます。
ちなみに、カドカワは、さっそく万葉集の重版を発表しました。
KADOKAWAは同日、上記の『万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』および、新元号の典拠となる巻五梅花の歌32首「序」が掲載されている伊藤博 訳注『万葉集 一 現代語訳付』第一巻の2作、計1万6000部を緊急重版すると発表。「新元号の発表直後から両書籍ともに書店注文が相次ぎ、 ネット書店でも売り切れが続出。これに対応するため、各8000部の重版を決定し、追加の重版も検討中です」とコメントしている。(朝日新聞デジタルより)
カドカワも文教堂も、発表の瞬間だけ一気に値を上げるのではなく、
徐々に下値を切り下げながら上昇していることがわかります。
今後の売上に直接的にプラスになる材料を持っているのが強いですね。
名前先行はそろそろ引き上げ、具体的な材料を見る時期
上のチャートを見てもわかる通り、新元号と社名の結びつきで高騰している銘柄は
すでに直近の高値はつけ、あとは下がっていくだけだと予想できます。
単なるご祝儀で終わらない、令和時代に関連した銘柄が今後は伸びていきます。
どの銘柄に注目しておけば良いか
個人的に注目しておきたい、令和関連銘柄をまとめてみました。
とは言っても、基本的には、新元号からの連想ゲームで高騰する銘柄が決まるので、
思ったより人々の想像力が豊かだった場合、
思いもしなかった銘柄が高騰する可能性があります。
下に挙げるのは、元号改定との直接的な因果関係が認められるものです。
AmidAホールディングス
元号改定により特需がくると考えられるハンコ産業からはこの会社。
インターネットでハンコの販売を行う会社です。
4月1日は若干上昇したようですが、翌日は再び元の値に戻しています。
紙産業
こちらも元号改定により特需が見込まれる産業です。
具体的には、以下のような会社があります。
・日本製紙
・大王製紙
・三菱製紙
・王子製紙
どの会社も、4月1日から続伸しています。
いわゆる出遅れ株としては、紙産業の株は優秀だと思います。
出版社
出版社は未上場が多いので、万葉集がブームになっても影響は限定的かもしれません。
ただし、先に挙げたカドカワなど、一部の上場会社が、
令和元年発行の万葉集など販売すると、また伸びてくるでしょう。
また、ゆかりの地奈良に旅行に行く人が増えて、
旅行会社や、現地の飲食チェーンの株価などが上がる可能性はあります。