こんにちは、マスラオです。
お金持ちになるために必要な能力の一つは、資産計画をきちんと立てることです。
資産が2倍になるまでの年数を簡単に計算できる方法を紹介します。
投資を行うときはリターンを考える
銀行預金の年利を計算してみる
当たり前ですが、何らかの投資(銀行預金含む)を行おうとするとき、
リターンを計算しない人はいないと思います。
たとえば、年利5%の利回りだったら、
100万円預けると、1年後には元本が105万円になって返ってきます。
この場合の計算式は、以下のように非常にシンプルなものです。
100万円 * (1+0.05)=105万円
ちなみに、2年預けた場合も、3年預けた場合も同じように計算することができます。
2年目:105万円 * (1+0.05)=110万2500円
3年目:110.25万円 * (1+0.05)=115万7625円
このようにして、前年の資産に年利をかけていくことで、
その年の終わりにどれだけ資産を獲得できるかがわかります。
とは言っても、このやり方だとパッと計算したいときに難しいですよね。
「○○万円になるのにどのくらいかかる?」と言われても困ってしまいます。
金利計算は逆算が難しい
金利による利益を計算するときは、必ず元本×金利の計算式になります。
これは、「翌年、資産はいくらになっているか」という計算には向いていても、
「○○円貯めるのに、何年かかるか」という計算には向いていません。
そこで登場するのが72の法則です。
72の法則とその活用方法
72の法則とは、
投資した元本が、何年で2倍になるか簡単にできる計算法則
のことです。
そして、この計算式は以下のようにあらわされます。
72 / 金利 = 年数
とても簡単ですね。
これだけで、資産が2倍になるまでの期間を簡単に導き出すことができます。
◆銀行に100万円預けた場合(金利5%)
72 / 5 ≒ 14.4
ということで、100万円を預けて200万円になるのには、
およそ14年半かかります。
同じ100万円でも、以下の場合はどうでしょうか。
◆銀行に100万円預けた場合(金利0.05%)
72 / 0.05 = 1440
銀行預金の一般的な金利である0.05%で計算したところ、
100万円が200万円になるのに、
1440年もかかってしまうという結果になりました。
注意しなければならないのは、この計算は複利にのみ対応しているということです。
複利の力は絶大
かのアインシュタインはこう言いました。
複利こそ「人類最大の発明」「宇宙で最も偉大な力」
複利とは、「元本だけでなく、利子も金利も生む」ということです。
たとえば、上の例で確認したように、5%の金利で100万円を預け、
1年後に105万円になった場合、その翌年は、その105万円に5%の利率、
つまり5万2500円が利子として加算されるということです。
その次の年は、105万円+52500円=110万2500円に5%の利子がつきます。
預けているだけで、雪だるま式に利子の金額が増えていくのが複利の力です。
複利に対して、元本にしか利子がつかないことを単利と言います。
単利の場合、何年預けても元本にしか利子がつかないため、
複利に比べると資産ののびはゆっくりしたものとなります。
複利を最大限に生かす
72の法則は、複利で元本を運用した場合、何年で元本の2倍になるか計算する式です。
複利の力を最大限に生かすには、元本・金利・年数のどれもが
マックスになるようにするのが望ましいですが、
元本にはお金が必要ですし、年数も辛抱強く待てる人とそうでない人がいます。
そうすると、計算式の中で操作できる変数は「金利」のみになります。
私たちは、72の法則を使って、どの投資方法が最も金利面で有利かを
確かめる必要があります。
もちろん金利は良いに越したことはないのですが、
現実の投資では、金利以外のリスクにも気を配った上で、
様々な投資を比較して資産運用を行うと思います。
その際に、72の法則を使って、複数の投資間に、どれだけ年利の差があり、
2倍にするには、どれだけの期間があるか知ることは良い目安になるでしょう。