こんにちは、マスラオです。
我々の生活がGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)に支配され久しいです。
GAFAのどれとも接点を持たずに日常生活を営むことは、もはや不可能なレベルです。
GAFAはどれもアメリカで創業された企業ですが、
これらに対抗しうる企業として注目されている4つの企業が、通称BATHです。
我々はGAFAにどれほど支配されているか
ひとまず、GAFAがどれほどすごいのか、一旦振り返ってみましょう。
GAFAのメイン事業のシェアを、企業ごとに見てみましょう。
言わずと知れたインターネット界の巨大プラットフォーマーです。
検索エンジンの世界シェアは圧倒的に1位。他の追随を全く許しません。
上の推移グラフを見てみると、
Google以外の検索エンジンは数パーセント程度 で安定して推移していますが、
Googleは常に90%以上のシェアを占めています。
かつて、日本では、Yahoo JAPANが圧倒的なシェアを占めていましたが、
ここ数年で一気に逆転してしまったようです。
なお、現在Googleがシェアトップでない国は、中国とロシアのみということです。
(それぞれ、BaiduとYANDEX RUがトップ)
他にも、Google Home、Pixelなどのハードウェアや、
Androidといったスマートフォン用のプラットフォームが有名ですね。
Amazon
インターネット通販の最大手です。
会社名と同じ、Amazon.comを運営しています。
最近では、AWSなどのBtoBサービスや、Amazonプライム、ミュージックなど、
クラウド型のコンテンツ提供も盛んに行っています。
上記は、BtoC事業における各国のシェアです。
2016年のデータではありますが、主要国での市場シェアは、
日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスでAmazonが1位になっています。
こちらも言わずと知れたSNS界の雄ですね。
中国、ロシア、東欧などの一部地域を除き、ほとんど全ての国で
InstagramやTwitterなどを抑えてシェアナンバーワンです。
ちなみに、日本のSNSシェアは、1位Facebook、2位Twitterとなっています。
どの国でもFacebookは大体1位ですが、2位はInstagramかTwitterか分かれるようです。
Apple
日本では、圧倒的なシェアを誇るiPhoneですが、
世界市場では、Androidに大きく差をつけられています。
下図は、OS別のシェアの推移ですが、
ほぼAndroid端末とiPhone端末の売り上げに比例すると考えて問題ありません。
BATHとは何か
BATHとは、GAFAのように、巨大IT企業4社の頭文字をとった略称です。
GAFAはアメリカ企業でしたが、BATHはすべて中国企業であるというのが特徴です。
B:Baidu(バイドゥ)
A:Alibaba(アリババ)
T:Tencent(テンセント)
H:Huawei(ファーウェイ)
Baidu
GAFAで言うと、Googleに相当する企業です。
中国の検索エンジン最大手で、コミュニティやマルチメディアサービスの展開など、
まさしく中国版Googleとも言うべき企業です。
Baiduは今のところ、中国以外では広く使われていませんが、
一応日本でもサービスしているみたいですね。
Alibaba
GAFAで言うと、Amazonに相当する企業です。
中国のオンライン商取引最大手です。
会長のジャック・マー氏が最近引退を発表したことが話題になりました。
また、若き日のマー会長がソフトバンクの孫氏から出資を受けたことから、
孫氏との個人的な結びつきが強いことでも有名です。
Tencent
GAFAで言うと、Facebookに相当する企業です。
ただし、TencentはSNSの企業ではなくゲーム会社です。
時価総額ではアジア1位になったこともあり、売上高では世界最大のゲーム会社です。
上のランキングは、ハードウェアの売上高を含んでいませんが、
2017年時点で、テンセントは、ソニー、アップル、マイクロソフトなどを凌駕し、
世界最大のゲーム事業売上高を誇っています。
Huawei
GAFAで言うと、Appleに相当する企業です。
通信機器を提供するベンダーとしては、世界最大の企業であり、
スマートフォンのシェアでもSamsungに次ぎ、Appleと世界2位の座を争っています。
日本では、スマホ事業で存在感を発揮しているため、
Baidu、Alibaba、Tencentに比べると知っている人が多いかもしれません。
BATHはGAFAに勝てるのか