こんにちは、マスラオです。
与沢翼さんのYoutube動画を見ていたところ、
「持ち家か賃貸か」議論を土台からひっくり返すような発言があり、
興味深かったのでまとめてみました。
「持ち家か賃貸か」議論とは
物件の購入を考えたり、賃貸契約をしたりしたことのある人なら
誰でもこの議論について聞いたことがあると思います。
住む場所を選ぶときに、「物件を購入するのか、賃貸で住むのか」という議論です。
購入のメリットとしては、
・ローン完済後は、月々の固定費がほとんどなくなる
・自分は住まずに、他の人に貸すことができる
賃貸のメリットとしては、
・一つの場所ではなく、様々な場所に住むことができる
・隣人トラブルなどのリスクに対応することができる
・住宅価格の下落が直接的に影響しない
一般的に、上記のようなものが挙げられます。
ただし、与沢氏によれば、こういった議論をしている時点で、
すでに現代の資本主義社会においては負け組ということになってしまうのです。
「持ち家か賃貸か」議論は、一生に1軒しか家を買えない人の議論
与沢氏は、上記のような議論を前提においた上で、こう言います。
賃貸が得か、所有が得かというのは、一生に一個しか買えない人の議論。賃貸だったら、新しい家に転々とできるとか、自己所有よりも賃貸の方がお得という話はあるが、「資産家」というレベルであれば、当然いくつも(物件を)所有しているので、自分が住んでいるところは家賃がかからない方が良いに決まっている。
この発言を聞くと、与沢氏は、賃貸完全否定派であることがわかります。
確かに、一般の人々にとって、家というのは人生最大の買い物です。
これから一生その家に住む可能性もあり、失敗は許されません。
だからこそ、リスクの少ない賃貸という選択肢も出てくるのです。
ところが、資産家レベルのお金を持っている人たちにとっては、
「家を買う」という行為は、あくまで投資活動の一環であり、
それで人生が決定してしまうような大きな行動ではないと与沢氏は言っているのです。
これが、「持ち家か賃貸か」議論は、「貧者の議論」であるという論理です。
なぜ圧倒的に賃貸よりも持ち家なのか
もう少し深く、与沢氏が賃貸よりも持ち家派である理由を追っていきます。
与沢氏は、賃貸というのは、持ち家に比べ、必ず割高になると言います。
賃貸というのは、当然だが割高である。これは、物件を購入し、金利を上乗せして分割して支払うよりも割高になっている。これは当然であって、割高でなければ不動産投資家が儲からない。
3000万円の物件があって、10年間で回収するとなると、年間300万円回収しなければならない。1年300万円ということは、月間で25万円。不動産投資家は、毎月15万円ローンの支払いを行い、(貸し手から)25万円回収するとすると、その利ざや(10万円)が事業利益になっている。賃貸に住んでいる時点で消費に回っており、割高な金額で住んでいる。
上記の例を図示すると以下のようになります。
不動産投資家(貸し手)は、購入した物件のローン15万円を毎月支払います。
当然貸し手には、それ以上の金額で貸さなければ利益は得られないので、
月の家賃25万円で貸し出します。
すると、25万円 - 15万円で、月々10万円の事業収入が得られるのです。
この図では、完全に借り手が貸し手に搾取される構造になっていますね。
賃貸が割高なのは、上記のような理由があるのです。
割高な賃料を支払わないためには、胴元になること
「持ち家か賃貸か」の議論の帰結としては、与沢氏は、
「持ち家の方が得な可能性が圧倒的に高い」と考えていることがわかったと思います。
その上で、資産家階級になるにはどうすれば良いかは自明です。
高級賃貸など割高なことをやるのは完全なカモ。
それだったら完全に根元を抑えて、貸し手にならなければならない。
完全な資産家の思考になったわけですね。
賃貸マンションで家賃を払って豪勢な暮らしをするのと、所有して暮らすのでは、同じところに住んでいても全然経済の負荷が違う。赤ちゃんと大人くらいの違いがある。
私自身が変遷して、赤ちゃんから大人になろうとしたから気づいたこと。
頭金と担保さえあれば、マンションの購入は誰でもできる時代です。
10年先、20年先を見据え、なるべく早く資産家階級に仲間入りするのは重要です。