こんにちは、マスラオです。
Amazonプライムビデオで観られる、個人的にオススメな映画をまとめてみました。
今回は、ハリウッドの生きるレジェンド、
クリント・イーストウッド監督の作品に絞ってご紹介します。
Amazonプライムビデオで観られるイーストウッド作品
2019年5月現在、
Amazonプライムビデオで無料で視聴できるイーストウッド作品は以下の通りです。
イーストウッドと言えば多作で有名です。
1年に1本くらいのペースでポンポン映画を撮るため、
48年の監督キャリアの中で監督した映画の総数はなんと39本です。
もともと俳優としてキャリアをスタートさせたので、
俳優として出演した作品を含めると、この1.7倍くらいの映画に携わっています。
Amazonプライムで観られるものは、近年に監督した作品が多いようですが、
イーストウッドは00年代以降が監督として最盛期と言われるのでちょうど良いです。
ちなみに、1992年の『許されざる者』と2004年の『ミリオンダラーベイビー』で
2度のアカデミー作品賞、監督賞に輝いています。
日本で最も権威のある映画賞「キネマ旬報ベスト・テン」でも、
必ず上位に入るのがイーストウッド映画です。
繊細な感情を描く作品が多く、日本人に受け入れられやすい作風が特徴です。
ミリオンダラーベイビー
あらすじ
家族からすらも愛情を受けた事のない孤独な女性と、家族にすら
愛情を見せた事のない不器用な老年の男性の間に芽生えながらも、
非情な結末を迎える愛の物語である。
みどころ
イーストウッド作品で1、2を争うほど有名なのが、
アカデミー作品賞を受賞した『ミリオンダラーベイビー』です。
暗い作品ではあるのですが、観終わった後に、心に必ず何かが残ります。
特に、ラストシーンの、すべてを言い切らない終わり方は、
エンドロール後も、ソファでしばらく黙って考えてしまう深さです。
この前年に撮られた『ミスティック・リバー』も似た系統の作品ですが、
『ミリオンダラーベイビー』は『ミスティック・リバー』のモヤモヤ感を
さらに一般向けにわかりやすく(?)昇華させた映画です。
ヒラリー・スワンク(アカデミー主演女優賞受賞)の出世作でもあり、
モーガン・フリーマン(アカデミー助演男優賞受賞)など
脇を固める名優の演技も素晴らしいです。
静かな夜に、一人で観たい作品ですね。
『ミリオンダラーベイビー』については、以下の記事でも紹介しています。
硫黄島からの手紙
あらすじ
2006年、東京都小笠原諸島硫黄島。地中から発見された数百通もの手紙。
それは、61年前、この島で戦った男たちが、家族に宛てて
書き残したものだった。
届くことのなかった手紙に、彼らは何を託したのか。
61年ぶりに届く彼らからの手紙。
そのひとりひとりの素顔から、硫黄島の心が明かされていく。
みどころ
日本では公開当時非常に話題になった作品で、覚えている方も多いかもしれません。
「アメリカ人の目から見た太平洋戦争」ではありますが、
アメリカを正義として描くのではなく、日本人の心情に寄り添うものになっています。
渡辺謙、中村獅童、二宮和也など、数多くの日本人俳優が出演しています。
公開当時、渡辺謙は他のハリウッド映画へもよく出演していましたが、
「この作品が失敗したら日本には帰れない」と思っていたそうです。
日本人にとって重要な意味を持つ太平洋戦争だからこそ、
その戦争を描いた本作品にかける日本人俳優たちの鬼気迫る演技は見ものです。
二宮和也はイーストウッド本人が来ると思い、オーディションに行ったのですが、
実際にはカメラが置いてあるだけでイーストウッドはおらず、
イーストウッドに会うのが目的だった二宮くんは適当に演技をしたそうです。
その力の抜け方が、イーストウッドが構想していた役にピタリとハマり、
見事オーディションに合格することになったのだとか。
確かに、映画の中の二宮くんはこれ以上ないはまり役です。
この作品は、アカデミー作品賞の候補に挙がりましたが、
受賞を逃しています。(マーティン・スコセッシの『ディパーテッド』が受賞)
グラン・トリノ
あらすじ
朝鮮戦争の退役軍人で、自動車工として勤め上げた
ウォルト・コワルスキーには、引退後の日常も近所の変わり様も、
すべてが面白くない。中でも気に食わないのが、
東南アジアからの移民であるモン族の隣人たちだ。
しかしある事件が起こり、ウォルトは図らずも
暴力と脅しを生業とする地元のギャングから彼らを守ることになる。
みどころ
私がこの作品を初めて観たのは、公開当初の2009年頃です。
ネット上での評価が異常に高く、楽しみにしていたのですが、
実際に観た感想は、正直言って、「そんなに面白くない」でした。
それから数年後、生粋のイーストウッドファンとなり、
再びこの作品を観た私はこう思いました。「めっちゃ面白い!!」
『グラン・トリノ』は、イーストウッドの映画人生の集大成です。
『荒野の用心棒』、『ダーティーハリー』、『ペイルライダー』、『許されざる者』等
いわゆる「マッチョな」イーストウッドを観てから観るべき作品です。
彼がこれまでどのような映画に出て、どのような役を演じ、
年老いて監督・主演した『グラン・トリノ』がどのような結末を迎えるのか。
過去の作品を知っているのと知らないのとでは、100倍面白さが違います。
ぜひ、「かっこいい」イーストウッドを観てからご覧になることをオススメします。
ヒアアフター
あらすじ
フランス、イギリス、アメリカの3つの舞台で、
臨死体験をした女性キャスター、双子の兄弟を失った少年、
死者と交信できる霊能力者の3人を主人公に紡がれるヒューマンドラマ。
みどころ
イーストウッド監督作品の中でも、比較的影の薄い作品です。
日本では、公開直後に東日本大震災が発生し、津波シーンのあるこの映画は
封切り早々に公開が打ち切られてしまいました。
当時高校生だった私は、この映画を観に行こうと考えていた日に、友人から
『英国王のスピーチ』に誘われ、『ヒアアフター』は翌週に観ることにしたのですが、
その1週間の間に震災が起こり、結局映画館で観ることはできませんでした。
そんな思い出の映画です。
冒頭のシーン以外でインパクトのあるシーンはそれほどありませんが、
終始落ち着いた雰囲気の、心が包まれるように暖かくなる映画です。
人気の高い作品ではありませんが、個人的には、
『ミスティック・リバー』、『ジャージー・ボーイズ』と並んで
イーストウッド作品の中で最も好きな部類の作品です。
おしゃれな音楽、映像と、落ち着いた大人の物語が好きな人はぜひ。
アメリカンスナイパー
あらすじ
米軍史上最多、160人を狙撃したひとりの優しい父親。
観る者の心を撃ち抜く、衝撃の実話。
国を愛し、家族を愛し、戦場を愛した男――。
描かれるのは伝説のスナイパー、クリス・カイルの半生。
みどころ
近年では最も有名なイーストウッド作品でしょう。
日本でも世界でも、興行的に大成功を収めました。
実在するアメリカ人スナイパー、クリス・カイルの半生を追う映画です。
イーストウッドは熱心な共和党支持者であり、
大統領選挙の際には、共和党の応援演説に駆けつけたことでもしられますが、
そんなイーストウッドの撮る戦争映画は、意外にも穏やかなものです。
『硫黄島からの手紙』や『父親たちの星条旗』でもその片鱗が見えましたが、
イーストウッドの戦争への目線はあくまでフラットです。
そこには、華々しい勝利や、最高の栄誉はなく、
戦場から戻った後もPTSDに苦しむ一人のアメリカ人兵士の姿があります。
イラク戦争のリアルな描写と、日常生活との対比、
淡々と進んでいく物語は、戦争の真実の姿を伝えてくれます。
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