不登校小学生Youtuberへの批判は生産性がない

こんにちは、マスラオです。

不登校小学生Youtuberゆたぼんについて、賛否様々な意見が飛び交っています。

(9割は否のようですが……)

さすがにバッシングが過ぎるなと思ったので、考えたことを書いてみました。

 

 

「少年革命家ゆたぼん」について

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まずは、動画のことをご存知ない方もいると思うので、軽く紹介します。

ゆたぼんは2019年5月現在、10歳の小学5年生。

Youtube上で、「少年革命家ゆたぼんチャンネル」を運営しています。

 

2018年12月に「学校なんか行かなくて良い」という趣旨の動画をアップし、

 

2019年4月頃になってネット上で取り上げられるようになり、有名になりました。

 

動画の内容

話題になっているのは、この動画です。

動画上でのゆたぼんさんの主張をまとめると大体以下のような感じです。

 

不登校の理由

・親や教師の言うことを黙って聞いている同級生がロボットに見えた

・宿題をやりたくなかった。先生に命じられても宿題はやらなかった

・結局、「宿題はやらなくて良い」と言われたが、休み時間にやらされた

・友達は、「宿題をやらない奴とは遊ばない」と言って遊んでくれない

・自分はロボットになりたくないので不登校になった

 

これからの夢

・学校に行きたくなくて、苦しんでいる子供に勇気を与えたい

・2020年の4月に、ピースボートに乗って世界一周に行きたい

・自分と同じ不登校の子供を1000人集め、

 子供だけが乗れる子供ピースボートを作って世界一周したい

・世界中に友達を作って戦争をなくしたい

・もっと色々な挑戦をしたい

 

ネット民が嫌う「子供」、「自信家」、「夢想家」の3要素を併せ持ち、

まさに炎上の素質十分という感じです。

自らを「天才Youtuber」と自称するところも、反感を買うポイントだったのでしょう。

 

ゆたぼんへの批判の内容

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当該Youtube動画に寄せられたコメント内容を見てみましょう。

いいねが1000以上ついているコメントを抜き出してみたのですが、

動画の内容や主張に好意的なコメントは1件もありませんでした。

 

「お前もロボットだろ」系コメント

感覚では、コメントの3〜4割くらいがこの手のコメントでした。

どうやら、ゆたぼんの親が情報教材屋だったという経歴があるらしく、

今回のゆたぼんのバズも、結局は親が仕組んだ炎上劇にすぎず、

「親に踊らされているお前もロボットだろう」という意見ですね。

 

ショートコント『自分がロボットだと認識していないロボット』

 

父親のカンペを読むロボットがいると聞いて来ました❗😇

 

ただ、この手のコメントは、本人の主張に直接反論しているわけはなく、

親が仕込んだ根拠も薄弱なので、批判としては弱いかなと感じました。

 

この手の「親が操作している」系批判は、昔からネット上では常套手段で、

はるかぜちゃんのTwitterにもこういう批判が寄せられていました。

子供がバズったらこの手法で叩いておけば良いという安易な批判ですね。

 

「宿題サボりたいだけだろ」系コメント

次に多かったのが、「宿題サボりたいから学校行ってないんでしょ」というコメント。

確かに、ゆたぼんは動画の中で「宿題をやりたくない」と言っているので

まさしくその通りだと思うのですが、謎の抑えなおしをする人が結構います。

 

ん…?よく見たら
宿題サボって怒られて
やりたくないから学校行かないだけ…?

 

【結論】
・学校だるい
・宿題めんどくさい
・給食美味い

 

ちなみに、正確に言うと、「宿題をやりたくないから学校に行かない」のではなく、

「学校に行くと宿題をやらされるから学校へ行かない」ですね。

 

批判コメントについては、

「なぜ宿題をやる必要があるのか」という疑問への回答がないと説得力がありません。

 

その他のコメント

 

周りの子供を負け組に引き込むな

 

学校へ行かないことや、宿題をしないのが負け組なのでしょうか。

人生を勝ち負けで捉えている人は、常に他人の目を気にし、人と比較をしているので、

他人が意図しない行動をすることに厳しいです。

周りの子供を気遣っているように見えて、自分の鬱憤を晴らしているだけですね。

 

ブレーキ踏んでくれる大人との出会いがありますように。

 

このコメントをした人にとって、ゆたぼんは暴走トラックのようなものなのでしょう。

立ち止まって「正道」に帰らせてくれる大人が必要という意見ですね。

確かに自分の行動を省みるのは重要なことですが、

そもそも今の道が合っているとか間違っているとかって部外者に判断できませんよね。

 

自由って言葉を履き違えるなよ
親が10歳に責任とらせんなよ

 

よくある「自由には責任が伴う」論を下敷きにしたコメントです。

この人も、ゆたぼんが、いわゆる「まともな」大人にならずに、

将来自分で負債を返さなければならない状態になることを予想しています。

「普通」という価値観に強く縛られた人であることがわかります。

 

親は仕事してないの?
君の言う、「ロボット」みたいに
働かないと、今日食べるご飯、
電気代、水道代は払えないハズなんだけど。

 

この人は、ゆたぼんの「ロボット」という言葉の意味を勘違いしています。

ゆたぼんさんの定義では、言われたことを嫌嫌やるのが「ロボット」なので、

仕事を楽しめているならそれはロボットではありません。

 

批判コメントはツッコミどころ満載

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ということで、Youtubeに寄せられるコメントの大半はツッコミどころ満載ですが、

これはある程度仕方ないことかなと思います。

 

人は自分が経験したことを正当化したがる

現代の日本で、義務教育をまったく受けずに育った人はほぼいないと思います。

皆、小学校6年間と中学校3年間学校に通いますし、

まったくの不登校という人は、かなり少数派だと思います。

 

「自分が経験した時間を無駄なものだったと思いたくない」心理は強く、

今まで遵法してきた価値観を否定されることを人は嫌います。

 

多分、本当は学校が嫌いだった人ってたくさんいると思うんですよね。

「勉強が嫌い」とか、「いじめられた」とか、「何となく嫌い」とか

理由は色々あると思うんですが、全員が全員、学校が好きなわけはありません。

 

ただ、実際にそこで「学校に行かない」という選択肢を取れる人はほぼいません。

親や教師からの圧力や、子供だから強く自分の意見を主張できないこと、

周りのみんなが行っているから自分も行かなくてはならない、

という同調圧力のようなものから、大体の人は学校に行くことを余儀なくされます。

 

だからこそ、「学校に行かない」という選択肢をとれる人のことを

「将来的に不利益を受けるに違いない」と思い込み、

嫌嫌ながらも学校に通っていた過去の自分の行いを正当化しているのです。

 

なぜ人のことでそこまで熱くなれるのか

もう一つ、私が感じたのは、ゆたぼんのことを批判している人の熱量の大きさです。

この記事では、あまりに程度の低いコメントは載せていませんが、

Youtubeには、ゆたぼんやその家族を中傷するコメントもありました。

 

記事に書いておきながら、私自身、ゆたぼんにそこまで興味はありません。

批判している人の大部分と同じように、

「青いな」という冷めた大人の目で成り行きを見守っています。

学校に行ってよかったと感じる部分も多いので、ゆたぼんの主張には同意しません。

 

しかし、「主張に同意しないからボコボコに叩く」ということはありません。

生き方は人それぞれなので、気に入らないなら放っておけばよいのです。

 

「自分が正義だ」と考える人が集まったときの負のエネルギーと、

それを小学5年生の子供を叩くことに使う怖さを感じました。

 

Twitterには好意的な人もいた

Youtubeや5ちゃんねるではほぼ批判一色だったゆたぼんですが、

Twitterでは、わずかながら好意的な意見を持っている人も見受けられました。

 

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Youtubeの低評価率がハンパない

 

炎上騒ぎでSNSごとの民度って割と出ますよね。