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完全週休3日制はいまだ夢物語。まずはリモートワークをスタンダードに

こんにちは、マスラオです。

サラリーマンの理想郷にして目指すべき場所、週休3日制ですが、

先日、日本マイクロソフトで実施が決定したニュースがありました。

 

 

 

今年の8月は毎週3連休

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毎週金曜日がすべて休みに

日本マイクロソフトは、今年8月、全社員2300人を対象に、

毎週金曜日を休みにして、週休3日制を試験導入することを発表しました。 

 

・2019 年 8 月の全ての金曜日(2 日、9 日、16 日、23 日、30 日)を休業日とする
・正社員は特別有給休暇を取得し、全オフィスをクローズとする
・2020 年 8 月も実施予定

 

マイクロソフトのカレンダーでは、8月はこんな感じになります。

 

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8月は31日ありますが、週休3日制では約半分の15日が休みになります。

外資なのでお盆休みがあるかは微妙ですが、

もしお盆休みがあった場合は、月の3分の2ほどが休みになります。

 

ワークライフバランスからワークライフチョイスへ

また、この制度では、単純に週休3日になるだけでなく、

休日に行う自己研鑽や家族旅行などの私生活を充実させるための以下のような費用が

最大10万円まで支給されるようです。

 

・各種講座入会金、授業料、試験受験料

・国内旅行費用、スポーツ施設利用料、レジャー費用

・ボランティア活動費、交通費、宿泊費

 

単純に休みが増えるだけでなく、

私生活を充実させるためのお金ももらえるのは素晴らしいですね。

 

このように、ワークライフバランスの考え方から一歩進み、

個々人のライフステージに合わせ、仕事と私生活の仕方を変えることを

マイクロソフトは「ワークライフチョイス」と呼んで推進しています。

 

週休3日制を導入した主な企業

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Yahoo

Yahooが今年4月から、条件付きで週休3日制を導入しているようです。

ただし、育児・介護・看護などを抱える社員のうち希望者のみを対象とした制度で、

給料も元の給料から20%削られてしまうようです

 

単純に給料を減らす代わりに働く時間を減らすという制度なので、

マイクロソフトと比べるとどうしてもインパクトは劣ります。

 

佐川急便

ドライバー職を週休3日制で募集しています。

ただし、こちらも条件付きで、1日8時間労働ではなく10時間労働、

つまり5日で40時間だった労働時間を、4日にまとめただけです。

 

ただ、サービス残業が横行しているような職場であれば、

週休3日制にして、残りの4日で5日分働く上記制度も意味があるなと思いました。

時間は変わらなくても、働く日が減るだけでハッピーな気分になりますよね。

 

完全な週休3日制の実現はなし

いわゆる大手企業で週休3日制を実現できている会社はありませんでした。

今回のマイクロソフトの試みが、週休3日制の嚆矢になるか注目です。

 

現在は8月に限定した制度で、来年の8月も同様の制度を実施する予定だそうですが、

これが他の月にも波及してくるようであれば、本格的な週休3日制になります。

 

ただ、BtoBビジネスが閑散期で、レジャーが盛んな8月に絞った制度に止まる

という予想も正直できるので、他の月に波及する可能性は低いと見ています。

 

週休3日制に移行するためには、社会全体の進化が必要

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強制力を持たせるには法制化しかない

一般的に、労働時間が長ければ長いほど、同じ働き方をした場合生産量は上がります。

ポイントは、資本家が、生産量と引き換えに、労働者の生活を優先するかという点。

 

資本主義社会では、絶えず企業は自由競争に晒されているので、

「こちらの会社よりも向こうの会社の方が生産力がある」と判断されれば、

いかに人道的な働き方改革を行っていても、顧客はそちらにいってしまいます。

 

労働者の「ライフ」を確保するために最も効果的なのは、

国が法律で週休3日制を規定し、強制力を持たせることなのですが、

現時点でこの施策を行うのは非現実的ですし、産業界からの反発もあるでしょう。

 

週休三日制のメリットを論理的に考え批判を潰す

まずは、「週休3日制で生産力がどのように上がるか」という点と、

「週休3日制の働き方が週休2日制で実現できない理由は何か」という点を

考えなければなりません。

 

パッと思いつくのは、

 

週休3日制だと稼働日が少ないため、無駄な会議は排除され、

結果的に作業に集中できる時間が増えて、生産性が上がる

 

等ですが、週休2日制でも無駄な会議は減らせるし、仕事にも集中できます。

 

「週休2日制だと、会議を減らそうとしない」など、

週休2日と3日で、何が、どれだけ、なぜ変わるのかを考える必要があります。

 

個人的には、リモートワークが最善の策

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週休3日制になったらもちろんありがたいのですが、

それと同時に推進してほしいのが、リモートワークをスタンダードにすることです。

 

現在は、明らかに会社に出社する必要がない仕事でも、

一応体裁を保つために出社しなければいけない企業が多いと思います。

 

リモートワーク可能になれば、職場での煩わしい人間関係に悩まされずに済むし、

自分の好きな時間・好きなスタイルで仕事ができるようになります。

 

私は、作業しながら結構鼻歌を歌ったり、椅子の上に足を乗せたりしたいので、

昨今のエンジニアのリモートワーク推奨文化には大賛成です。

おそらく、今後は間接部門でもリモートワークが盛んになっていくと思います。