1989年の発売当初から「古くさい」と言われていたゲーム

こんにちは、マスラオです。

さて、記事のタイトルのゲームが何か、あなたはわかるでしょうか。

タイトルだけでわかった方は、なかなかのゲームマニアです。

 

正解は、任天堂から発売されたファミコン用ソフト『MOTHER』

 

答えを聞いて「あ〜!」となった方も多いのではないでしょうか。

発売から30年経った今でも、根強い人気を誇るゲームです。

 

 

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ストーリー

1980年代のアメリカの架空の田舎町から物語は始まる。

ある日突然起こったラップ現象をきっかけに、

世界で起こる怪奇現象について調べるため、主人公は出かける。 

 

ゲームを始めると、以下のような謎めいた挿話が語られます。

 

1900ねんだいの はじめ

アメリカのいなかまちに くろくものようなかげがおち

ひとくみの ふうふが 

ゆくえふめいに なりました。

おっとのなは ジョージ。 つまのなは マリア。

2ねんほどして ジョージは いえにもどりましたが

どこにいっていたのか なにをしていたのかについて

だれに はなすこともなく

ふしぎなけんきゅうにぼっとうするようになりました。

つまの マリアのほうは

とうとう かえっては きませんでした。

 

集団失踪マニア(?)としては、これだけでビンビンに好奇心がそそられます。

 

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公式HPより。ゲームはこの事件のおよそ80年後から始まります

 

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当時としては珍しかった現代を舞台にしたRPG

現代を舞台にしたRPGは、『ペルソナ』や『女神転生』など数本を数えるのみで、

決して大人気のジャンルではありません。

 

ですが、『MOTHER』発売当時は、現代が舞台のRPGはもっと珍しかったのです。

 

ファンタジーRPG全盛期に発売された

『MOTHER』が発売された1980年代後半から1990年代前半と言えば、

ファイナルファンタジー2、3、ドラゴンクエスト3、4、

海外ではウィザードリィに代表されるように、

 

RPGと言えばファンタジー、ファンタジーと言えばRPG

 

と言われるほど、ファンタジー以外のRPGはありえない状況だったのです。

 

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そんな時代に、颯爽と登場した、現代を舞台にしたRPG『MOTHER』は、

現代を舞台にしているにもかかわらず、なぜか「古くさい」と言われてしまいます。

 

素朴なグラフィックが哀愁を誘う

ゲーム画面を見れば、なぜ『MOTHER』が古くさいと言われるのかわかります。

端的に言って、ゲーム画面はめちゃくちゃ素朴です。

 

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良い意味で、気の抜けるグラフィックなのですが、

同時期に発売される大作ファンタジーRPGは、グラフィックに凝って

出てくるキャラクターも、敵も、絢爛豪華な衣装をまとっていて、

一言で言えば「派手」です。

 

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同時期に発売されたFF3のゲーム画面。凝ってますね

 

そうした大作RPGに比べると、

『MOTHER』のシンプルな線と色使いで描かれた素朴なグラフィックは、

今でこそ味がありますが、当時は洗練されていないと思われてしまったのでしょう。

 

ゲームのノリが現代っぽい

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メタ的なセリフで笑わせてくれるのが、『MOTHER』の特徴ですが、

このメタ笑いは、『MOTHER』フォロワーとして登場した『UNDER TALE』よりも

はるかにさりげなく、切れ味鋭く表現されています。

 

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「やめてください」

RPGあるあるとして、持っているアイテムに対してできるアクションは

すべて試してみるというのが、RPGファンのセオリーだと思います。

 

新しい武器を手に入れたら、すぐに装備して前の武器と強さを比べたり、

正体不明のアイテムを手に入れたら、詳細画面でチェックしたりしますよね。

 

『MOTHER』では、そうしたプレイヤーの探究心を逆手にとった仕掛けがあります。

 

アイテムに対して、「たべる」というアクションを選択できるのですが、

このアクションを、食べ物以外のアイテムに対して行うと……

 

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普通のゲームであれば、「ブー」とかSEが鳴ったり、多少親切なゲームであれば

「そのアイテムは食べられません」というメッセージが表示されるところを、

 

『MOTHER』では、たった一言、

 

「やめてください」

 

思いがけず、ゲームに突っ込まれたので笑ってしまいました。

 

今風に言うと、エモい?

発売から30年経った今でもカルト的なファンがいます。

それと同時に、普段ゲームをあまりやらない女の子でも、知っていることがあります。

 

大抵は、スマブラのネスから入るパターンなのですが、

『MOTHER』の狂った雰囲気や、可愛いキャラクターが女の子にはツボのようです。

 

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確かに、今時の女の子って、可愛いだけじゃ物足りなくて、

ちょっと気持ち悪かったり、怖かったりするキャラクターが好きですよね。

『MOTHER』は、エモさを求める現代の女の子好みの世界観な気がします。

 

タイトルに込められた意味

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タイトルに込められた意味は、ゲームをクリアすればわかるのですが、

このゲームは、母親の愛を感じさせるような暖かいゲームです。

 

敵との戦いで傷ついて家に帰ると、

主人公の好物を作ってくれる母親がいます。

(ちなみに、この好物は、ゲームスタート時に自由に設定できます)

 

敵を倒しても、死ぬことはありません。土に還るだけです。

 

空の上の幻の国には、かつて息子を失った優しい母親がいます。

 

「こんなRPGがあっても良いんじゃないか」と作られたゲームが、

30年経った今、数々のフォロワーを生み出し、

RPGという一つのジャンルの金字塔になっているのは感慨深いですね。