こんにちは、マスラオです。
日本では、「○○参戦!」と表記されるスマブラの参戦メッセージ。
実は、英語バージョンでは、キャラクターごとにメッセージが違います。
そこで、スペシャルの新規参戦キャラクターのメッセージを調べてみました。
- 「ゆうしゃがあらわれた!」
- 「バンジョーとカズーイが今にも駆け出す!」
- 「人気はジョーカーがいただいた!」
- 「リドリー、ついに参戦!」
- 「しずえが新しい生活をスタート!」
- 「ケンが熱くさせる!」
- 「ガオガエン、リング入場!」
- 「シモンが襲いかかる!」
- 「パックンフラワーが喋り出す!」
- 「キングクルールが乗り込んできた!」
「ゆうしゃがあらわれた!」
draw near:詰め寄る、間近になる、近接する
直訳すると、「勇者が詰め寄ってくる」等になるかと思いますが、
実は、この"draws near"は、海外版のドラクエで、
敵とエンカウントした際に表示されるメッセージなのです。
そのため、"The Hero Draws Near!"は、「ゆうしゃがあらわれた!」と訳せます。
ドラクエの雰囲気をメッセージだけで再現していて素敵ですね。
「バンジョーとカズーイが今にも駆け出す!」
be raring to go:今か今かと待ちきれない、今にも駆け出さんばかりだ
このメッセージは、ゲーム中のセリフをもじっているのではなく、
『バンジョーとカズーイの大冒険』の開発元・レア(Rare)社をもじっています。
"Rare"と"raring"で掛けているということですね。
様々な紆余曲折があって、ようやく実現した任天堂とレア社のタッグ。
その喜びが、"raring"には込められています。
「人気はジョーカーがいただいた!」
steal the show:人気をさらう
『ペルソナ5』の主人公ジョーカーは「心の怪盗団」という怪盗組織のリーダーです。
"steals the show"には、そのまま「人気をさらう」という意味もあるでしょうが、
"steal"という言葉をあえて入れることで、
怪盗であるジョーカーが、人気を「いただく」というニュアンスが含まれています。
「リドリー、ついに参戦!」
hit the big time:成功する、一流になる、大当たりする
直訳すると、「リドリー成功する」、「リドリー大当たりする」くらいでしょうか。
これに関しては、出典がよくわからなかったのですが、
初代スマブラから端役やステージのギミックとしてずっと出演し続け、
ついに、プレイアブルキャラクターとして参戦できたことから、
ようやく表舞台に出られたね、という意味で"hit the big time"とした説が濃厚です。
また、これまでのスマブラでリドリーが参戦しなかった理由として、
サイズが大きすぎる=Too bigであることが、海外のネット上で語られており、
その"big"に掛けたという説もあるようです。
「しずえが新しい生活をスタート!」
turn over a new leaf:改心する、生活を一新する
これは間違いなく後者の意味でしょう。
見知らぬ村で新生活を始める『どうぶつの森』シリーズと掛けています。
また、『Animal Crossing:New Leaf』(『とびだせどうぶつの森』)の
"New Leaf"にも掛かっています。
ちなみに、しずえの参戦メッセージは、日本語版にも遊び心があり、
「しずえ参戦!」ではなく「しずえさん戦!」と書かれています。
これは、「しずえさん」という呼び方をよくされることが理由でしょう。
「ケンが熱くさせる!」
turn up the heat:温度を上げる、勢いを増す
『ストリートファイターV』で、ケンがいうセリフの中に、
"Come on! Let's turn up the heat!"というものがあり、これに掛かっています。
(元々の日本語のセリフは、「来いよ!熱くしてやる!」)
今回の参戦メッセージは、「ケンが熱くさせる!」くらいの訳でしょうか。
「ガオガエン、リング入場!」
enter the ring:リングに上がる
プロレス技を得意とするガオガエン。
"enter the ring"は、文字通り、「リングに上がる」ことを意味しています。
「シモンが襲いかかる!」
lash out:暴力で攻撃する、口で攻撃する、突っかかる
かなり強い意味を持つ単語です。
あえて訳すとするならば、上のとおり「襲いかかる」が自然かなと思います。
ちなみに、"lash"には、もともと「鞭(むち)」の意味があるそうで、
転じて、鞭で攻撃するような動作を示す場合もあるようです。
鞭のような鎖を武器に戦うシモンのスタイルにも掛かっているのでしょう。
「パックンフラワーが喋り出す!」
pipe up:(甲高い声で急に)しゃべり始める
長らく、『スーパーマリオブラザーズ』シリーズに出演していながら、
一言も喋ることなく、自己主張しなかったパックンフラワー。
スマブラ参戦によって、自我が解き放たれた様を表現していると思われます。
また、"pipe"と、彼が普段いる緑色の土管も掛かっています。
「キングクルールが乗り込んできた!」
come aboard:(船に)乗り込む
直訳すると、「キングクルールが船に乗り込む」です。
これは単純に、「キングクルールが乗り込んできた!」と訳すと自然ですね。
もともとは、「船に乗り込む」という意味の言葉ですが、
これは、キングクルールが海賊船を所有しているところからきています。