こんにちは、マスラオです。
発売日が、2020年3月3日と発表された『FF7 リメイク』ですが、
本作に対して、Twitter上で、あるツイートが話題になっています。
友達から送られてきたFF7リメイクの毛穴見て悲鳴あげてる pic.twitter.com/p9luZg0BNf
— せりな🍭 (@saijyo_kai) June 13, 2019
なんと、あまりに高精細すぎてクラウドの毛穴が見えるというのです。
これには、ファンの間でも賛否両論が巻き起こっています。
クラウドの髭剃り跡が見える時代へ
脱・幻想
近年のファイナルファンタジーシリーズの特徴と言えば、
ホストのような髪型のイケメンたちが、おしゃれに冒険するというものです。
主人公たちは、「現実世界にはいないようなイケメン」でなくてはならず、
それには、ツルツルのお肌と、セットするのに5時間かかりそうな髪型が必須です。
ところが、前出の画像により、前者の条件が侵されてしまうことが判明したのです。
これには、ファンも阿鼻叫喚で、
「ここまでリアルにしなくて良い」という声も上がっています。
俺達が見たかったのは超絶美形CGであって現実じゃねぇんだよぉ
ひげまいにちそってるクラウドはやだなあ。
そってなくてもやだけど。、
ファイナル、ファンタジーですよね…ファンタジーにして下さい…
これまでファンタジーの側にいたFFが、
急にリアルの垣根を超えてきたのに拒否反応を起こす方が多いようです。
思い出す「おにぎり」事件
いつでも、「グラフィックに対して余計なことしちゃう」のがスクエニの伝統。
FFシリーズのグラフィックに対するこだわりも昔から強いものがありました。
古くは、映画版『ファイナルファンタジー』で、
ディズニーのようなフルCGの映画を模索して製作した映画でしたが、
客足が伸びず、137億円の制作費の大部分を回収できずに終わりました。
また、近年のグラフィック関係で思い出される出来事は、『FF15』のおにぎりです。
とてもリアルで、本物と遜色ないですが、問題は、上記CGを作るのにかけた工数です。
上の画像を見てわかるとおり、かなり工数がかかっています。
最初に外注していたのを納品されてから、何度も手直ししていますし、
中盤で結局、スキャンし直して、もう一度最初からやり直す羽目になりました。
こだわったおにぎりは、なんと「リヴァイアサン」という大型モンスターと
同じくらいの容量を食っていることが判明したのでした。
「おにぎりに時間かけて発売延期してたら本末転倒じゃねーか!」
と、これまた至極真っ当な批判を受けることになったのでした。
細かい部分はそこそこで良い
クラウドはアイドルのままでいさせて
99%のユーザーが気にしないであろうことは、無視して良いのではと思います。
特に、今回のクラウドの毛穴は、ゲームの進行上まったく問題ないばかりか、
アイドル的なクラウドのイメージを崩したとして、逆に不評を買っています。
海外製のゲームで、硬派なものであれば、
こうした細かい部分へのこだわりも受け入れられたかもしれませんが、
FFのようなゲームであれば、ユーザーはリアルな部分はあまり求めていないはずです。
今回のリメイクでは、髪型の非現実的さだけは残ってしまったため、
そこと、毛穴との整合性がとれないのもファンは不満なのでしょう。
リアリティを追求する情熱は感じる
ヒゲも鼻の下の産毛もきちんと再現しています。
今後リアル路線に行く場合、髪型と肌感の整合性が取れれば良いのですが、
実際はかなりアンバランスになりそうで、不安視しています。
上記の画像は、クラウドの腕ですが、
薄くパラパラと生えた腕毛も忠実に再現されています。
「髪の毛1本そよぐだけ」では面白くない
かつて、SCEの久多良元社長は、PS2発売時にこう言いました。
「(PS2)に世界中の研究者が驚くだろう。
だって面白くてしょうがないから。
髪の毛1本がそよぐだけで面白い」
PS2の物理演算が、それまでのゲーム機を大きくしのぐことを誇った発言ですが、
その進化を突き詰めていったPS3は失敗しました。
ゲームの進化は、リアリティを追求することではなく、
ゲーム性の向上と、新たな遊びの発見だと思っているので、
『FF7 リメイク』が、グラフィックだけにとらわれないゲームになることを期待します。