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【リトル・ナイトメア】「不気味」で「繊細」で「爽快」?奇妙なゲーム体験

こんにちは、マスラオです。

皆さんは、『リトル・ナイトメア』というゲームをご存知でしょうか。

発売当初、世界観の作り込みのすごさが大きな話題を呼んだゲームです。

 

 

 

 

ゲーム概要 

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◾︎タイトル:LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-

◾︎対応ハード:PC、PS4、XboxOne、Switch

◾︎発売日:2017年4月28日

◾︎ジャンル:サスペンスアドベンチャー

◾︎発売元:バンダイナムコエンターテインメント

 

「胃袋」の名を持つ巨大な船舶に囚われた少女「シックス」を操作し、

謎を解きながら船からの脱出を目指すアドベンチャーゲーム。

子供の視点から描かれた世界は、すべてのものが大きく歪んで見える。

 

シックスという女の子を操作しながら、

敵に見つからないように進んでいく、隠密行動ゲームです。

(別に見つかっても良いのですが、見つかると大抵敵に捕まってしまいます)

 

取れるアクションは移動以外にもありますが、

攻撃手段は一切ないため、基本的には頭を使い、タイミングを計って

敵に見つからないように先に進んでいくといったゲームです。

 

ストーリー

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巨大船舶モウの奥深くで目覚めたシックスが、

船から脱出しようと試みるところから物語は始まる。

多くの危険が潜む船内を一人知恵を絞り、

住人たちを掻いくぐりながらシックスは進む。

決して音を上げることなく運命へと立ち向かってゆく。

 

悪夢を旅する不気味さ

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「何かに追いかけられる夢」を見たことがある人は多いのではないでしょうか。

 

殺人鬼か、幽霊か、あるいは、それ以外の「何か」にずっと追いかけられている。

目覚めた時には、汗びっしょりなんてよくありますよね。

 

このゲームは、まさに「追いかけられる」ことの恐怖を存分に描いた作品です。 

敵に見つからないように移動する緊迫感を、一気に焦燥に転じるやり方など

既存のホラーの怖いポイントを見事に昇華させ、新しいジャンルを築いています。

 

繊細で詩的な表現が恐ろしい

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このゲームは、大味なアクションゲームではありません。

時には、肌にゾワっと鳥肌が立つような、昔ながらの、

ストーリーや演出で魅せるホラーのテイストも多分に含んでいます。

 

ぜひやってみてのお楽しみというところにしたいのですが、

後述する「レディ」と最初に出会うシーンは、

ゲームをやっていることを忘れるような、非常に上手い演出だったと思います。

 

ストーリーには謎が多い

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ノームとは友達になれなかった

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道中で何度も出会う「ノーム」という三角錐の被り物をしている生き物。

シックスよりもさらに小柄な彼らは、何かに怯えながら生きており

近づくとさっと逃げていってしまいます。

 

ノームが、傷ついたシックスを助けてくれるシーンがあるのですが、

そんなノームに対してシックスがとった行動には阿鼻叫喚です。

 

最初は優しかったシックスが、徐々に変わりゆくきっかけとして

ノームとのシーンが描かれており、物語に深みを与えています。

 

ぞっとするレディとの邂逅

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巨大船のオーナーは、レディという女性です。

ゲームの終盤で、シックスはこのレディと出会うことになるのですが、

出会うシーンの怖さといったら、数あるホラーゲームでも屈指です。

 

コントローラを持つ手が小刻みに震え、額からは冷や汗が。

なるべく画面を直視しないようにしていましたが、それでもドキドキでした。

 

ちなみに、びっくり系とかグロテスクなシーンというわけではありません。

演出が並みのホラーゲームとは段違いなのです。

 

巨大船のゲストたちは一体誰?

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船に乗っている太った醜悪な人間たちは「ゲスト」と呼ばれています。

ゲストたちは、無尽蔵に振舞われる料理を心ゆくまで楽しんでいますが、

その見た目は、『千と千尋の神隠し』の豚よりもっとひどく、

人間性の醜悪さを煮詰めて抽出したかのようです。

 

彼らが一体何者なのか、なんのためにこの船に乗っているかはわかりません。

 

彼らはシックスを見つけると一目散に追いかけてきます。

常にお腹を空かせており、胃袋に何か入れようとしているのです。

 

謎解きと演出は一級品

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あまりゲームプレイが語られることはないゲームですが、

アクションの要素や、謎解き要素がふんだんに散りばめられており、

一朝一夕ではクリアできないレベル設定が素晴らしいです。

 

フィールド上にある、陽動可能なアイテムを利用して敵の目を他に向けたり、

タイミングを見計らってダッシュで駆け抜けたりすることもできます。

 

切り抜け方は人それぞれだと思いますが、

解法が一つだけではないので、考えながらステージを進めていけるのが楽しいです。

ホラーが苦手な人でも、できるタイプのタイトルなので、ぜひどうぞ。