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「Nintendo PlayStation」が2020年にオークションで出品

「Nintendo PlayStation」とは何か。

任天堂とプレイステーションを単純に横に並べただけではありません。

 

かつて、任天堂とソニーが共同でゲームハードを作ろうとした時代がありました。

プロトタイプまで出ていたこのハード、結局発売に漕ぎ着けることなく、2つの会社は袂を分かってしまいましたが、なんと共同開発機のプロトタイプがオークションで出品されるというのです。

 

 

 

任天堂とソニーの共同開発ハード

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共同開発ハードというほど大層なものではありませんが、一説によると、当時任天堂に部品を卸していたソニー社員の久夛良木健氏が、SFCでカセットロムを使用していた任天堂に対して、「絶対にCD-ROMの方が良い!」と押し売りしたそうです。

 

熱心な久夛良木氏に押されたのか、任天堂も「そういうことならお前が作ってみれば良いよ」となり、実際に、1991年に開催されたコンピュータ関連機器の見本市CESで試作機が発表されました。 

 

それが、「Nintendo PlayStation」です。

 

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元SCE社長の久夛良木健氏。PSの生みの親

 

 

結局、このハードは発売されることなく、1994年にソニーから「PlayStation」が発売されることになります。

 

任天堂が土壇場でソニーとの契約を反故にしたとも、ソニーが裏切ったとも言われていますが、事の真相はわかりません。

 

とにかく、こうして任天堂とソニーの共同開発事業は歴史の闇に葬られたのでした。

 

幻のハードが発掘される

21世紀に突入し、半ば都市伝説化していた任天堂とソニーの共同開発ハードですが、2009年に、ある男性が、元ソニーの幹部から、インターネットオークションでこのハードの試作機を75ドルで落札します。

 

男性が2015年に、このハードの動画をYoutube上で公開するとたちまち大反響。

伝説のハードの実在が裏付けられました。

 

www.youtube.com

 

男性は、その後、Nintendo PlayStationを持って、各地のイベントを訪れていますが、地方への旅費が尽きてきたために、今回オークションに出品しようと思ったそうです。

 

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このコントローラに「SONY」とか「PlayStation」って書いてあるのが不思議ですね

 

予想落札価格は1億円以上

男性は、ノルウェーの人物から、約120万ドル(1億3000万円)で譲って欲しいとの依頼を受けたそうですが、その申し出を固辞しています。

 

借金の返済などのため、彼は、Nintendo PlayStationにそれ以上の価格がつくのを期待しているのです。

 

それにしても、75ドルで譲った方は太っ腹すぎますね。

2009年なら、ネットも発達しているから、貴重さがわかるはずですし、よっぽど切羽詰まっていたんでしょうか。

いずれにせよ、Nintendo PlayStationでどんなゲームができるのか非常に気になります。

 

落札してみたい方は、こちらのオークションサイトから。

2020年2月の開始予定です。