「Nintendo PlayStation」とは何か。
任天堂とプレイステーションを単純に横に並べただけではありません。
かつて、任天堂とソニーが共同でゲームハードを作ろうとした時代がありました。
プロトタイプまで出ていたこのハード、結局発売に漕ぎ着けることなく、2つの会社は袂を分かってしまいましたが、なんと共同開発機のプロトタイプがオークションで出品されるというのです。
【幻のハード】「Nintendo PlayStation」がオークション出品へhttps://t.co/iVcWxLKHGM
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 18, 2019
91年に任天堂とソニーが共同開発したゲーム機。所有者は過去に約1億3000万円での買取を拒否した。 pic.twitter.com/k7nr1Hy9mI
任天堂とソニーの共同開発ハード
共同開発ハードというほど大層なものではありませんが、一説によると、当時任天堂に部品を卸していたソニー社員の久夛良木健氏が、SFCでカセットロムを使用していた任天堂に対して、「絶対にCD-ROMの方が良い!」と押し売りしたそうです。
熱心な久夛良木氏に押されたのか、任天堂も「そういうことならお前が作ってみれば良いよ」となり、実際に、1991年に開催されたコンピュータ関連機器の見本市CESで試作機が発表されました。
それが、「Nintendo PlayStation」です。
結局、このハードは発売されることなく、1994年にソニーから「PlayStation」が発売されることになります。
任天堂が土壇場でソニーとの契約を反故にしたとも、ソニーが裏切ったとも言われていますが、事の真相はわかりません。
とにかく、こうして任天堂とソニーの共同開発事業は歴史の闇に葬られたのでした。
幻のハードが発掘される
21世紀に突入し、半ば都市伝説化していた任天堂とソニーの共同開発ハードですが、2009年に、ある男性が、元ソニーの幹部から、インターネットオークションでこのハードの試作機を75ドルで落札します。
男性が2015年に、このハードの動画をYoutube上で公開するとたちまち大反響。
伝説のハードの実在が裏付けられました。
男性は、その後、Nintendo PlayStationを持って、各地のイベントを訪れていますが、地方への旅費が尽きてきたために、今回オークションに出品しようと思ったそうです。
予想落札価格は1億円以上
男性は、ノルウェーの人物から、約120万ドル(1億3000万円)で譲って欲しいとの依頼を受けたそうですが、その申し出を固辞しています。
借金の返済などのため、彼は、Nintendo PlayStationにそれ以上の価格がつくのを期待しているのです。
それにしても、75ドルで譲った方は太っ腹すぎますね。
2009年なら、ネットも発達しているから、貴重さがわかるはずですし、よっぽど切羽詰まっていたんでしょうか。
いずれにせよ、Nintendo PlayStationでどんなゲームができるのか非常に気になります。
落札してみたい方は、こちらのオークションサイトから。
2020年2月の開始予定です。