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IGNが2019年のゲーム業界でガッカリさせられたことトップ8を発表

IGNにより、2019年のゲーム業界で起こった出来事の中で、「もっともガッカリさせられたこと」がランキング形式で紹介されています。

 

ゲームにまつわる時事ネタから、大作ゲームの評価まで、2019年のゲーム業界で炎上(?)した出来事を振り返ることができる内容になっています。

 

www.youtube.com

 

 

1. バグだらけの『WWE 2K20』

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10月22日に発売されたプロレスゲーム『WWE 2K20』では、購入者からバグの報告が相次ぎました。

 

リング上のキャラクターの表示がおかしくなったり、リングに体がめり込む、小刻みに振動しながらリングイン/アウトするなど、現世代機のゲームとは思えないほどチューニングが甘く、かなり雑に作られたゲームであろうことが推察されます。

 

まさか、ポリゴンめり込みバグがこの時代に見られるとは思いませんでした。

 

 

これほどバグのオンパレードになったのは、これまでシリーズの開発を手がけてきた「ユークス」が、開発から抜けたことが原因とされています。

 

あまりのひどさに、PS4版は払い戻し対応も行うとのこと。

 

2. 思ってたのと違う!『Clackdown3』

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マイクロソフト謹製のファーストタイトル『Clackdown 3』は、前作『Clackdown 2』から9年ぶりに発売されたアクションアドベンチャーゲームです。

 

日本では、あまり馴染みのないタイトルかもしれませんが、海外での本作に対する期待度はものすごかったらしく、Youtubeのコメント欄も英語コメントで溢れかえっています。

 

ところが、2月15日に発売されると、「楽しくない」「10年前のゲームだ」と低評価のレビューが目立つようになり、期待に応えることができませんでした。

 

「ギアーズオブウォー」シリーズのノウハウがあるマイクロソフトのTPSにしては、お粗末な結果となってしまったのでした。

 

3. SIEがE3に不参加

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これまで、E3で数多くのビッグサプライズを提供してきたSIEは、2019年のE3に参加しませんでした。

 

近年では、『FF7 リメイク』や『スパイダーマン』、『The Last of Us Part2』、『DEATH STRANDING』などの大作が発表されてきた大舞台ですが、発売する本数を少なくし、大作に注力するというSIEの方針のため、毎年サプライズを用意するのが難しくなったということです。

 

また、SIEは、E3の役割自体についても再考の余地があるとし、かつてのゲーム業界関係者向けの「見本市」という位置づけから、デベロッパーとファンが親睦を深めるパネルの場にならないか模索しているとのことです。

 

jp.ign.com

 

E3については、任天堂も数年前からメディア向けのカンファレンスを行わなくなっており、来年以降のマイクロソフトの対応にも注目が集まります。

 

いずれにせよ、E3というイベントの転換点にきていることは間違いなさそうです。

 

4. Nintendo of America社長のレジーが退任

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2004年のE3で、「My name is Reggie」と自己紹介してから15年、長らく米任天堂の顔(マスコットキャラクター)であったレジー・フィサメイ社長が退任しました。

 

2006年に社長に就任したので、社長在任期間はおよそ13年

 

E3での基調講演をはじめ、Nintendo Directなど、ユーザーに直接話しかける場では、ちょくちょく登場していたので、日本のゲームユーザーにも馴染みが深い人ではないでしょうか。

 

3DSのコンセプトムービーで「オチ」として使われるなど、どこかいじられキャラの印象が拭えなかったレジー社長ですが、生え抜きのエリートではなく、任天堂に入る前は、P&Gやピザハットなど様々な職種を転々としていました。

 

ちなみに、後任のバウザー社長の「バウザー」は、「クッパ」の英語名称です。

 

なんという因縁……。

 

5. 大作の発売延期

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2019年に発売延期が発表された主なタイトルは以下の通りです。

 

・あつまれ どうぶつの森(Nintendo Switch)

 2019年内→2020年3月20日

・The Last of Us PartⅡ(PS4)

 2020年2月21日→2020年5月29日

・DOOM Eternal(Nintendo Switch、PS4、Xbox One)

 2019年11月22日→2020年3月20日

 

大作主義の現在のゲーム業界では、開発規模が大きくなりすぎて、正確な開発終了日を見極める精度も低くなっているものと思われます。

 

一つバグが発見されたら、そのバグの修正がゲーム全体に及ぼす影響まで考えて修正しなければなりません。

 

パッチで後から修正できるにせよ、完璧な状態で発売したいという開発者の気持ちもわかるので、せめて完成したゲームは面白いものであってほしいですね。

 

6. 「Fallout 1st」の拝金主義

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「Fallout 1st」は、PS4、Xbox One、PC向けに発売されたオープンワールドゲーム『Fallout 76』の月額課金プランです。

 

月額課金自体は、オンライン対応ゲームでは珍しいものではありませんが、「Fallout 1st」では、いくつかの理由により炎上してしまう原因となりました。

 

・そもそも価格が高い(月額1500円、12ヶ月一括で12000円)

・バグが多い

・ロードマップが遅延し続けている

 

個人的には、価格の高さがかなりのネックかなと思います。

1500円ってPS Plusのほぼ倍ですよね。

 

それほどの価格を提示するなら、ユーザー満足度には気を配っておかなければならなかったでしょう。

 

7. 『Anthem』は期待はずれ

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『Anthem』は、EA肝いりで開発されたAAAのアクションRPGです。 

 

発売前のトレーラーでは、そのSF的な世界観と、自由度の高いアクションが大きく評価され、世界的にも期待されていたタイトルでした。

 

ところが、実際に発売されてみると、バグとエラーの多さでトレーラーのようなゲーム体験は得られず、さらに、レアアイテムのドロップ率低下など、長期ユーザー定着のための運営の施策がすべて裏目に出て炎上することとなりました。

 

Kotakuがまとめた『Anthem』失敗の原因を追求する記事によると、開発現場では、リーダーシップの不在ゲームエンジン選定の失敗長時間労働による士気の低下など、様々な問題が起こっていたようです。

 

コンセプトは素晴らしいゲームなので、ぜひ続編で挽回してほしいところです。

 

8. ブリザードがBlitzchungをバンする

10月6日、オンラインカードゲーム『ハースストーン』の世界大会に出場していた香港出身のBlitzchung選手が、香港デモのスローガンを叫びました。

 

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『ハースストーン』の「グランドマスター(GM)」であるBlitzchung選手

 

10月8日、『ハースストーン』を運営するアクティビジョン・ブリザードは、この声明が、「公衆の一部またはグループを怒らせる」行為に当たると断定し、同選手に1年間の出場停止処分と、今シーズン獲得済みの賞金も支払わないと発表しました。(後に出場停止期間は6ヶ月に短縮されています)

 

アクティビジョン・ブリザードの対応については、世界中から非難の声が上がることとなり、大会スポンサーの一つである三菱自動車の台湾法人は、大会から完全撤退すると発表しました。

 

スポーツと政治の関係は繊細な部分がありますが、eスポーツが初めて政治と接点を持った象徴的な出来事と言えます。

 

そうした中で、今回のアクティビジョン・ブリザードの対応は、中国側に肩入れしたものと見る人が多く、多くのゲームファンをガッカリさせることとなってしまいました。