2020年に発売が決定しているゲームの中から5本をピックアップして紹介します。
なお、本稿で紹介するゲームは、すべてマルチタイトル(複数ハードで発売されるゲーム)となります。
Switch、PS4独占タイトルは以下の記事を参照ください。
バイオハザードRE:3
◾︎タイトル:バイオハザード RE:3
◾︎対応ハード:PS4、Xbox One、PC
◾︎ジャンル:サバイバルホラー
◾︎発売日:2020年4月3日
◾︎開発元:カプコン
1999年にPS用ソフトとして発売された『バイオハザード3 LAST ESCAPE』から20年。
PS4でフルリメイクされた『バイオハザード3』が登場します。
2019年に発売された同様のリメイク『バイオハザード RE:2』は、「あくまでリメイク作品である」という下馬評を見事に覆し、GOTYレースの有力候補となりました。
リメイクにありがちな、グラフィックを現代風にしただけで、現在のゲーム水準を満たしていない作品ではなく、ほぼ完全新作と捉えられるほど、グラフィック・システム・ゲーム性の部分にメスが入っています。
オリジナル版の『バイオハザード3』は、いわゆる見下ろし型&ラジコン操作のバイオハザードとしては、ナンバリング最後の作品です。
そのため、ストーリー的にも、ここで一区切りついた感が強く、前期バイオハザードを総括する作品としてとてもクオリティの高い作品です。
ジル・バレンタインが主人公の本作の注目ポイントは、やはり「ネメシス」の存在でしょう。シリーズ最狂の追跡者であるネメシスが、生まれ変わった『RE:3』でどのように描かれるのか楽しみです。
また、本作には、『バイオハザード レジスタンス』というオンラインプレイ可能なゲームモードも収録されています。
これは、1対4に分かれて、1人が「マスターマインド」として、秘密裏に施設に集めた4人の若者が施設から脱出しようとするのを阻止し、4人は「サバイバー」として、協力しながら施設からの脱出を目指します。
面白いのが、マスターマインドは、4人のサバイバーと直接接触することはなく、モニタールームのようなところから、ゾンビやシステムに指示を出して脱出を妨害する点。
非対称対戦ゲームは、『Dead by Daylight』や『Identity V』などが人気ですが、それとは一味違ったゲームシステムになるようです。
このクオリティのものを「おまけ」の位置付けで出せるカプコンはすごい!
Life is Strange 2
◾︎タイトル:Life is Strange 2
◾︎対応ハード:PS4、Xbox One、PC
◾︎ジャンル:アドベンチャー
◾︎発売日:2020年3月26日
◾︎開発元:DONTNOD Entertainment
前作『Life is Strange』は、フランスのゲーム会社「DONTNOD」が開発し、日本ではスクウェア・エニックスが販売しました。
中規模なタイトルでありながら、全世界で300万本超の販売を記録し、iOSやAndroidなどのモバイルデバイスにも移植されました。
英国アカデミー賞のゲーム部門の脚本賞を受賞するなど、売上だけでなく内容面でも、斬新なストーリーテリングが高い評価を受けました。
続編である本作は、ある事件をきっかけに各町を転々とし、メキシコの「プエルト・ロボス」を目指す逃避行をすることになってしまった兄ショーンと超能力を持つ弟ダニエルが、当地で出会う人々との交流によって、その先の人生が決定づけられていく物語です。
直近では最良の選択と思われても、長期的に見るとよくない選択であったりすることもあり、それらの選択が複雑に絡み合って二人の運命は変わっていきます。
プレイヤーは、兄ショーンとしてゲームをプレイすることになりますが、弟ダニエルをどのように育てたいのか、優等生的になるのか、反抗的になるのかは、プレイヤーの選択に委ねられています。
『Detroit: Become Human』のような、コマンド選択式のアドベンチャーではありますが、出てくる登場人物は一般人ばかりで、より身近な物語と感じられるでしょう。
サイバーパンク 2077
◾︎タイトル:サイバーパンク 2077
◾︎対応ハード:PS4、Xbox One、PC
◾︎ジャンル:オープンワールドRPG
◾︎発売日:2020年4月16日→2020年9月17日
◾︎開発元:CD Projekt
『ウィッチャー3 ワイルドハント』の製作チーム「CD Projekt」が贈る、SFの世界観を持ったオープンワールドRPGです。
ゲームプレイトレーラーを観た誰もが驚くのは、『ウィッチャー3』のように三人称視点ではなく、一人称視点でゲームが進行していくこと。
一人称視点にした理由について、開発チームのパトリック・ミルズさんは、「この作品はあなた自身の物語だし、例えば一人称視点で高層ビルを見上げた時に、自分が小さな存在だと認識できる」と述べています。
新作RPG『サイバーパンク2077』、一人称視点の訳&舞台の大きさは?【インタビュー】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト
本作は、『ウィッチャー3』ほど広大なゲーム世界にはならないようですが、水平方向への広がりが少なくなった分、垂直方向への広がりが大きくなっているとのこと。
確かに、このようなSFの世界観で必要なのは、高層ビルや空を行き交う車一つひとつにインタラクトできることかもしれません。
映画『ブレードランナー』などの退廃的なSF的世界観に大きく影響を受けており、主人公の視点を通してみる「ナイトシティ」の風景には、日本語で書かれた看板や自動販売機なども見つけることができます。
ゲームプレイは、基本的にFPSが主体となるようですが、随所で選択を迫られる場面もあり、またキャラクタークリエイトなどのカスタマイズ要素もあるので、「ロールプレイ」の要素は多分に含まれていると思われます。
ボリュームは『ウィッチャー3』と同等かそれ以上とのことなので、ボリューム面についてもまったく心配なさそうですね。
ウォッチドッグス レギオン
◾︎タイトル:ウォッチドッグス レギオン
◾︎対応ハード:PS4、Xbox One、PC
◾︎ジャンル:アクション
◾︎発売日:2020年内
◾︎開発元:Ubi Soft
『ウォッチドッグス レギオン』は、2014年に発売された『ウォッチドッグス』、2016年に発売された『ウォッチドッグス2』を経て発売される「ウォッチドッグス」シリーズの最新作です。
本作の特徴は、何と言っても、登場するキャラクターすべてが操作可能なこと。
この「登場するキャラクター」 というのは、いわゆる「主人公+主人公の仲間」のような狭い範囲でのキャラクターではなく、ゲームの舞台となるロンドンに住んでいるすべての人物ということです。
つまり、今まではNPCとして扱われていたような、子供や老人、女性なども含めて、すべての人物を、実際に、プレイヤーの手で操作できるということなのです。
『ウォッチドッグス レギオン』では、「DedSec」というレジスタンス(組織)が主人公であり、不況にあえぐ近未来のロンドンで権威体制と戦っていきます。
ストーリーを有利に進めるためには、色々な能力を持ったキャラクターを時と場合に応じて使い分けていく必要があり、ロンドンにいる人々をDedSecに勧誘して、プレイアブルにしていく必要があるのです。
「死んだキャラクターは生き返らない」というリアリティのあるゲームシステムになっており、今までのオープンワールドゲームよりはるかに緊張感を持ってプレイしなければならない作品になるでしょう。
テイルズオブアライズ
◾︎タイトル:テイルズオブアライズ
◾︎対応ハード:PS4、Xbox One、PC
◾︎ジャンル:RPG
◾︎発売日:2020年内
◾︎開発元:バンダイナムコエンタテインメント
2000年代前半のJRPGの流れを受け継ぐ「テイルズ」シリーズの最新作が、いよいよ2020年に登場します。
本作の特徴はまずグラフィックです。
シリーズ特有のアニメ調のデザインは残しつつ、アンリアルエンジン4で美しく描写された世界がとても美しいです。
ストーリーは、『テイルズオブエターニア』を思わせるような、二つの世界(星)の対立を描くもので、こちらもテイルズらしい王道路線が安心させてくれます。
2020年は、海外製のAAAタイトルが目白押しですが、数少ない良質な日本製RPGとしてプレイできるのを心待ちにしましょう。