2019年に続き、2020年のE3も、SIEが不参加であることが発表されました。
任天堂もE3のメディアブリーフィングからは撤退しており、マイクロソフトの動向にも注目が集まります。
SIEが今年もE3に出展しないことが判明。ファンが直接参加可能なその他のイベントへの出展に注力 https://t.co/ME3Z1z9Irl pic.twitter.com/S8VnlnWCPg
— ファミ通.com (@famitsu) January 14, 2020
2020年はファン向けイベントに注力
gamesindustry.bizの報道によれば、SIEは、今年のE3のビジョンが、SIEの計画には合わないということで、参加を見送る方針を決めたようです。
なお、E3に参加しない代わりに、PS4ならびにPS5のゲームをユーザー向けに直接紹介するイベントを多くもうけるということです。
以下は、SIEの広報担当者のコメント。
ESA(E3の主催団体)には大きな敬意を払っていますが、E3 2020のビジョンを考えると、私たちが注力していることを紹介するのに適切な場であるとは考えていません。
世界中の数百の一般ユーザー向けイベントに参加することにより、2020年のグローバルイベント戦略としたいと考えています。
私たちのゴールは、ファンがPlayStationファミリーの一員であると感じ、お気に入りのコンテンツをプレイできるようにすることです。
PlayStation 4には素晴らしいラインナップが用意されています。
また、PlayStation 5の発売をファンとお祝いできることを心待ちにしています。
任天堂に続く、ハードメーカーのE3離れ
任天堂は、数年前からE3におけるメディア向けの大規模な発表会をやめ、E3期間に、並行して「Nintendo E3 Direct」というインターネット動画配信をはじめました。
これは、メディアを通してではなく、ユーザーに「直接」最新情報を届けたいという任天堂の思いがあらわれたものだと思います。(ただし、任天堂は小規模なワークショップやカンファレンスの開催は行っています)
今回の、SIEのE3からの撤退も、広報担当者の発言からすると、同じ理由でしょう。
「ファン向けのイベント」を多数開催することで、メディアを通してではなく、実際にユーザーが「見て」「触って」ゲームについて知ることができます。
メディア向けのイベントを1回やるのにも、多額の広告宣伝費、会場を借りる費用、人件費、準備期間が必要になります。
同じ費用をかけるのであれば、ユーザー向けのイベントを行ったほうが、イベント後のユーザーの関心も継続しやすく、費用対効果が高いということかもしれません。
一方、マイクロソフトは、E3 2020への参加を明言しており、現在もその準備に邁進中ということですが、来年以降のハードメーカー3社の動向に注目が集まります。
近年のE3での発表
大型タイトルが発表されてきたのがE3のメディア向けブリーフィングですが、各社撤退により、タイトル発表時の大歓声が聞けなくなるのも少し寂しいですね。
※IGNの2019年版「ガッカリさせられたことトップ8」にもSIEのE3不参加がランクインしています
以下は、近年E3で発表された各ディベロッパーの主要タイトルです。
・プロジェクト スカーレット(Xbox Series X)(2019)
・『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』続編(2019)
・『The Elder Scrolls VI』(2018)
・『モンスターハンターワールド』(2017)
・『メトロイドプライム4 』(2017)
・『バイオハザード7』発表(2016)
・『DEATH STRANDING』発表(2016)
・『FINAL FANTASY Ⅶ REMAKE』(2015)
・『ダークソウル3』(2015)