2020年の年末商戦に発売が予定されているPS5ですが、発売まで/発売からしばらく経っても、当分の間はPS4が現役になると予想されます。
日本では、Switchの影に隠れることが多く、いまいち「売れている」という実感がわきにくいPS4ですが、実は歴代PlayStationハードの中で、PS2に次ぐ販売台数を記録している大成功ハードとなっているのです。
果たして、PS4はPS2の販売台数を超えることができるのか、歴代PlayStationの販売台数とともに調査してみました。
PS4、ソニー史上2番目に売れたゲーム機に - Engadget 日本版
歴代PlayStationの販売台数
歴代PlayStationシリーズの販売台数を、国内と世界の2つの軸で見てみましょう。
◾︎歴代PlayStationの販売台数
※数字はWikipediaより
PlayStationは軒並み優秀
まず、目につくのが、どの機種も世界トータルで見た時の販売台数がすごいこと。
「失敗」と言われたPS3ですら9000万台近くを販売しており、それ以外の3つのハードはすべて1億台を超えています。
ちなみに、1億台を超えたゲームハードは、PSの3機種の他には、DS、ゲームボーイ(含カラー)、Wiiの3つしかありません。(3DSは、Newや2DSなどを合わせてギリギリ届かないくらい)
PlayStationというプラットフォームがどれだけゲームファンから愛されているかわかりますね。
なお、PSPは世界8200万台、Vitaは1610万台ということで、PSハードの中で、Vitaだけが飛び抜けて販売台数が悪い結果となっています。
Vita以降、SIEは携帯ハードを投入していませんから、Vitaに懲りて、携帯ハードからは完全撤退しているという見方が正しいでしょう。
※Vitaは生産終了しており、新品は今後プレミア化する可能性が高いので、見つけたら買っておくと良いかも
PlayStation4は歴代最速の伸び
以下は、ゲーム機の販売台数推移を示すツイートです。
This makes PlayStation 4 the fastest home console to reach 100 million unit sell in.
— Daniel Ahmad (@ZhugeEX) July 30, 2019
Faster than both the PS2 and Wii which were just behind.
It took PS2 a total of five years and 9 months. PS4 was just 5 years and 7 months. pic.twitter.com/g4Bk8sckYf
ツイート主によると、PS2とWiiを抜いて、PS4は史上最速で1億台を販売したハードになったということです。
1億台を販売するまでにかかった期間は、これまでの据え置きハードで最速であったPS2が5年9ヶ月なのに対し、PS4は5年7ヶ月でした。
PS4の方が、PS2よりも2ヶ月早く1億台を達成しています。
「たった2ヶ月かよ」と思うかもしれませんが、PS2時代の圧倒的覇権を考えると、少なくとも日本においては覇権を握っていないこの状態で、PS2以上の成績を収めている状況がすごいと思いました。
日本で売れていない分を、海外でカバーしているため、海外の売れ行きがPS2と比較しても、かなり良いことがわかります。
PS4はPS2を超えるハードになれる?
PS5が2020年11月に発売され、PS4がそれまでの間に月間120万台を売ると仮定すると、PS5発売までにPS4は1200万台ほど売れる計算になります。
これでも、PS2の記録には、4000万台ほど届きません。
PS5発売以降、PS4の販売が完全にストップするとは思いませんが、PS5がPS4との後方互換を持つハードである以上、PS4が今までのペースで売れ続けるというのは、相当厳しいことが予想されます。
PS4の最終着地点は、1億2000~3000万台程度になるのではないでしょうか。
こうなってくると、やはり悔やまれるのは、日本での不振です。
他国と同様に、日本でもPS2並みの売上を記録していれば、PS2を超える可能性はかなり高まっただけに、PS4が日本で1000万台にも届いていないことは残念です。
日本でも、据え置きゲーム機がまた売れるようになってきているので、PS5での盛り返しを期待しましょう。