先日、ドラクエとFFの海外人気の違いを記事にしたところ、大きな反響がありました。
そこで、本項では、欧米のゲーマーたちは、ドラクエとFFの人気差をどう捉えているのか、海外の反応を探ってみました。
概ね上記の記事の推測通りだったのですが、特にFF人気の火付け役となったのが『FF7』であったり、海外ではスーファミ時代のドラクエが発売されていなかったりと、色々と興味深い情報を知ることができました。
海外の反応
◾︎reddit民さん
どう考えてもおかしいよね。
ドラクエのアートは、めちゃくちゃ人気な漫画家(*鳥山明)によるもので、とても魅力的だし、『ドラゴンボール』と同じくらい良いと思う!
似たような2つのゲームがこんな異なる結末になるのはどうして?
ファイナルファンタジーは、俺の記憶が正確なら、すぐに世界中で愛されるようになった。
ドラゴンクエストは一体何を間違ったんだろう?リリース日が悪かったのか?
なぜ多くのゲーマーが、「ドラゴンクエスト」が何であるかを知らないのに、「ファイナルファンタジー」のことをよく知っているのかわからない。
◾︎reddit民さん
ドラクエは、とにかく古いスタイルのJRPGだ。
◾︎reddit民さん
ドラクエ11が打開してくれる。
◾︎reddit民さん
↑そしてSwitch版が大成功して、スマブラにエリックが参戦する可能性があるね。
*イレブン参戦発表前のコメント
◾︎reddit民さん
↑おい、見たか!?
*イレブン参戦発表後のコメント
◾︎reddit民さん
推測だけど、FFの場合は、『FF VII』と『FF X』の人気に恵まれたよね。
それ以上のことを知らないから、どうしてドラクエに同じ幸運が起きなかったのかは説明できないけど。
◾︎reddit民さん
FFは、7まではアメリカではニッチなゲームだった。
スクウェアは、ゲームを海外に持ち出すことにエニックスよりもお金を費やしたんだ。
ドラクエは、最初に発売された4つが、日本での最初のリリース日から何年も経ってからアメリカで発売されたということも関係しているだろう。
DQ1→1986/1989(日本/海外)、DQ2→1987/1990、DQ3→1988/1992、DQ4→ 1990/1992。
アメリカで発売された時には、ドラクエは他のゲームと比較して古臭く見え、実際に魅力がないように感じられた。
実際に、『FF1』は、『ドラクエ3』が登場する2年前にアメリカで発売されたから、4人のカスタマイズ可能なパーティーという大きな特徴も奪われてしまった。
エニックスが80年代後半〜90年代前半の米国市場に、少しでも注力していたとしたら、状況は大きく変わっていただろう。
FFに関しては、個人的に、1、3、4、5、6、9とタクティクスが大好きだ。
7は嫌いだけど、華やかさがあったね。
◾︎reddit民さん
FFは、多少はAAA技術に見所があって、ドラクエはその点遅れをとっているように見える。
PS1で『FF7』と『ドラクエ7』を比較すると、彼らは1世代離れて見えるね。
私にとってそれは全く問題ではなく、むしろドラクエのグラフィックのほうがよかったけど、このシリーズの新しいプレイヤーにとってはそうではなかったということだね。
欧米では、グラフィックがすべてであって、美しいグラフィックかどうかによってゲームの売れ行きが変わるけど(少なくとも10年前まで)、日本ではそうではなかった。
◾︎reddit民さん
FFは、よりドラマティックだ。
欧米人はしばしば、自分が幼稚だと思うものを鼻で笑う。
ドラゴンクエストは子供っぽいスタイルだし、シリアスなトーンがあんまりないから、「ウィーブシット」(*日本産のものをバカにして言う言葉)として認識されている。
◾︎reddit民さん
↑ばかげてる!
ドラクエはとても壮大で素晴らしいJRPGシリーズだ。多くの人がそのように見ているとしたら残念だね。
ドラクエは、黄金期のFFシリーズと同じくらい良いよ。
◾︎reddit民さん
ソニーとスクウェアは、『FF7』を成功させるためにとてつもない労力を払った。
ドラクエは同じようなプッシュを得られず、成功からは程遠い場所にあった。
◾︎reddit民さん
本当にマーケティングが根本的な要因だよ。
『FF7』は、ソニーがプレイステーションの立ち上げ時に支援したおかげで、莫大なマーケティング予算を獲得した。これまでのところ、ドラクエのタイトルでそんな扱いを受けたものはない。
◾︎reddit民さん
私は主に初期のタイトルのマーケティングが貧弱だったからだと思う。
販売数が少なかったから、アメリカではリリースしなくなった。
◾︎reddit民さん
まあ、エニックスは、アメリカでのドラクエのマーケターとして優秀ではなかったね。彼らはもともとこのゲームを「ドラゴンウォリアー」と呼んでたけど、最初にアメリカで足場を築くのに、あまり努力しなかった。
一方でスクウェアは、最初はFFで大きく成功しなかったものの、1991年に『ファイナルファンタジーIV』(アメリカではII)と『ファイナルファンタジーミスティッククエスト』(*『ファイナルファンタジーUSAミスティッククエスト』)で人気が高まり始めた。
IVもまあまあ売れたので、1993年には『聖剣伝説2』が、その後、とても人気のある『FF6』が発売された。
スクウェアは1年後に『FF6』に続いて『クロノ・トリガー』を発売し、アメリカのゲーマーは、より多くスクウェアのゲームをプレイすることとなった。
その後、『シークレットオブエバーモア』(*日本未発売)を発売し、1996年には、『スーパーマリオRPG』を発売し、これまで以上に多くのファンを獲得した。
『FF7』では、ファイナルファンタジーをアメリカで一躍有名にし、人気シリーズとして定着させた。
一方、エニックスはアメリカでのゲーム販売でそのような運がなかった。
スクウェアがRPGの王国になったとき、彼ら(エニックス)は、タイトルをアメリカに持ち込もうとすることを基本的にあきらめていたんだ。
そして、スクウェアとエニックスがようやく合併してスクウェア・エニックスを設立し、2004年にようやく『ドラクエ8』を発売した。
『ドラクエ10』はアメリカを完全にスキップし、ドラクエの再リリースはすべてDSにとどまったけど、FFは据置機でのリリースを継続して行った。
そして、14年後の今、ついに『ドラクエ11』が据置機で発売されることとなった。
◾︎reddit民さん
ドラクエを携帯機でプレイするのが気に入らないのは俺にはわからない。
俺は携帯機でプレイするドラクエが大好きだ。
ドラクエモンスターズ以来、ドラクエのフランチャイズは携帯機で隆盛を極めたし、任天堂の携帯機でのナンバリングに加えて、いくつかのスピンオフも発売された。
もちろん、より大きな画面でXIをプレイすることを選択できることを嬉しいけどね。 11の3DSバージョンがローカライズされれば俺的には嬉しいんだけど。
まあ...とにかく、大画面でやりたい人はSwitchバージョンをプレイすれば良いね。
◾︎reddit民さん
エニックスは『ソウルブレイダー』、『スラップスティック』、『ガイア幻想紀』をアメリカで発売した。
完全に市場を無視したわけじゃない。
◾︎reddit民さん
エニックスとスクウェア・エニックスは、単純に欧米でドラクエを販売しなかった。
RPGの黄金時代であったスーファミ世代全体を完全にスキップしてしまった。
◾︎reddit民さん
たくさんの理由がある。
1. 欧米対日本でのRPGの一般的な人気について。
『ウルティマ』や『ウィザードリィ』などのRPGは、日本では本当に人気があったが、欧米ではもう少しRPGは難解だった。ドラクエは、その難解な体験をコンソール用に変換する試みであり、最終的に日本のゲーマーに受け入れられた。(『ドクタースランプ』と『ドラゴンボール』の人気によっても助けられたけど)。アメリカにはそれがなかった(そしてヨーロッパは何年もドラクエが発売されなかった)。
2. FFは、日本で発売された作品を順番にリリースするのではなく、順不同でリリースした。これにより、FFは、海外でも最新のタイトルが発売されるという強みがあった。『ドラクエ3』は、日本ではFFを軽々と凌駕しただろうが、『ドラクエ3』がアメリカで発売されたときには、すでにアメリカで発売されていた『FF4』を同じように凌駕することはできなかった。
3. 『FF7』は、1997年に、欧米のゲーマーを完全に魅了した。
スクウェアは常にクオリティの高いゲームを発売し、エニックスがいくつかの優れた作品(例:『アクトレイザー』)以外になかったのに対し、欧米のゲーマーに広く受け入れられた。
4. ヨーロッパでは、最初のドラクエ(『ドラクエ8』)は、最初のFF(『FF7』)の9年後に登場した。これでは有利なスタートは切りようがない。
◾︎reddit民さん
FFのメインキャラは中二病の王だけど、ドラクエはそうじゃないから。
※情報元
How is final fantasy so popular in the US, but dragon quest isn't? : dragonquest