任天堂からのお知らせによると、Wiiの修理受付が2020年3月31日をもって終了するようです。
(追記)予想をはるかに上回る修理依頼があったため、2月6日到着分をもって受付終了する旨が任天堂よりアナウンスされました
Wiiの発売は、2006年12月2日なので、13年以上もの間、修理を受け付けていたことになります。
同世代機であるPlayStation3は、一足早く2019年9月30日に、すべての型番の修理受付を終了していますが、任天堂も含めたハードメーカーの前々世代機の終焉はもう間もなくです。
少しだけ、Wii登場時を振り返ってみます。
衝撃的だったWiiリモコン発表
Wiiが発表された当時の衝撃はいまだに覚えています。
確か、2005年の東京ゲームショウの岩田社長の基調講演で、当時はまだ「レボリューション」と呼ばれていた開発機のコントローラが初めてお目見えしました。
コントローラというよりも、岩田社長が言うように、それはまさに「リモコン」だったわけですが、複雑化・ニッチ化するゲーム業界に抗うかのように提案された斬新なデザインのWiiリモコンは、大きな話題を呼びました。
CMでは、「これはなんでしょう」というナレーションとともに、Wiiリモコンが映し出され、「任天堂、Wiiリモコン」という商品名が紹介されました(なぜ「任天堂、Wii」でないのかは当時から疑問に思っていましたが)。
DSに続く、ゲーム人口拡大施策
その二年前、2004年12月2日に発売されたニンテンドーDSは、日本においても海外においても社会現象になるほどのブームを見せました。
『脳トレ』や、『英語漬け』、『お料理ナビ』など、それまでなかったようなゲームが次々とミリオンヒットになり、「5歳から95歳まで」皆DSをプレイしているような状況が作り出されました。
DSのヒットの最大の要因は、「ボタン」から「タッチスクリーン」へインターフェースを変更したことでしょう。
これにより、従来なかったようなタイプのソフトが数多く発売され、これまでゲームをプレイしてこなかった人々にも評判を呼んで、販売台数を伸ばしていきました。
Wiiの発売は、こうしたDSの成功を背景にしたものです。
任天堂は、今度は、ゲーム機を家庭の主役にすることを目論んだのです。
任天堂の家庭用ゲーム機史上、初の1億台超え
Wiiは、任天堂の家庭用ゲーム機史上、もっとも売れたハードです。
全世界での累計販売台数は、1億台を超えており、これは2番手につけるファミコンの6000万台を大きく凌駕しています。
1位:Wii(1億163万台)
2位:ファミコン(6191万台)
3位:スーパーファミコン(4910万台)
4位:ニンテンドウ64(3293万台)
5位:ゲームキューブ(2174万台)
6位:Wii U(1356万台)
*現行ハードであるSwitchは除外
こうしてみてみると、ファミコン以降、ゲームキューブに到るまで、任天堂の家庭用ゲーム機の販売台数は、ずっと右肩下がりだったんですね。
岩田社長が、「ゲーム人口の拡大」を掲げるほどに危機感をもつのも当たり前だと言う気がします。
この後、Wii Uの不振で任天堂の家庭用ゲーム機ハードは、再び混迷の時期を過ごすことになりますが、Switchは再びWii並みの売れ行きを見せ、盛り返しています。